丁度1年振りの米山(よねやま)である。昨年は3人、今年は一人。違いはそれだけ。連休に入って今日で3日目、ずっと晴れている。 |
朝、少し遅かったが、柿崎線から8号線を走り、米山駅前で食料を買い入れ、大平(おおだいら)の部落へ向かう。昨年より雪消えが早いため道があいており、廃校になった小学校の横を通り、林道と登山道との合流点まで車を乗り入れる。先客の車1台有り。 |
登山道に入ると、一面にカタクリ、キクザキイチゲが咲いている。なかにムラサキケマンも見える。急な道を一気に登り、稜線に出る。ユキツバキの朱の花がここそこに咲いている。稜線の道を登って行くと、雪で道に横たわった木の枝を払っている人がいた。挨拶し、追い抜く。 |
間も無くロマンス・ヒルにつく。以前は確か展望台といっていた。しばらく休憩する。ギフチョウが優雅に舞い、ルリシジミが忙しく飛び廻っている。陽射しはもう夏のそれだ。 |
積雪期に登る稜線づたいにはもう雪がないため登れず、夏道のトラバ―ス・ル―トを通る。ここはいつも雪消えが遅く、この時期はまだ夏道は雪に埋まっている。ようやく出てきた雪で涼しくなる。再び、稜線に出て、コルまで下る。 |
コルから、ブナの原生林である。この辺は標高が700mしかない。ブナの原生林としてはかなり低いといえる。海岸に近く、暖かいためだろうか。このブナ林は、快適なグリセ―ドが楽しいところだが、今年はそうもいかないように見える。 |
ブナ林を登り切ると、潅木帯になる。これも森林限界といえるかもしれない。頂上直下で水場への道と別れる。山頂の避難小屋の横を通り、993m米山山頂、米山薬師につく。薬師堂には、鍵が掛けられていた。登山者が一人いた。薬師堂の裏に回り、日陰で暑さをしのぎながら昼食を摂る。頂上の東側の斜面は、まだ雪が多く快適なグリセ―ドが楽しめた。まだ、昼前ではあるが下山にとりかかる。 |
例のブナ林は、それでもまだグリセ―ドが楽しめた。ブナ林を抜ける頃、枝払いの人とすれちがう。この人のおかげで道をふさいでいた枝が取り除かれ、歩きやすくなっていた。ありがたいことだ。 |
車を止めたところまできて、コゴメ、フキノトウ、サルトリイバラなどの山菜を少し、夕食のおかず程度に採って帰る。 |