1990年03月11日
米山
杉本単独
 
米山での写真
 
高田 7:30 米山 10:15〜11:00
大平 8:20〜 8:30 大平 12:00〜12:05
広場 9:05〜 9:10 高田 13:15
 
 
 米山駅から国道8号から分かれ、大平に向かう。入口に全面交通止めの標識あり。少し行くと工事現場があったが、休日で通行可能であった。さすが大平には、そこここに残雪がある。林道に少し入ったところで車を降り、準備をする。昨日からの好天で小川のせせらぎが心地よい音を立てている。

 
 林道を少し行くと左手から登山道が上がってくる。更に行くと、右手に登山道が別れる。
 いきなり急登が始まる。10分ほどで稜線にでる。もう、この辺りは、雪の世界。先日降った雪が新しい。
 
 ひと登りして広場に着くと、雪の中にテントが一張り。雪虫(クロカワゲラ)が雪の上を這いずり廻っている。休んでいると上の方から声がし、丁度トラバースにかかるところ。広場に続く平坦な稜線を進み、左に折れてトラバースにかかる。上から先ほどの声の主、5人が降りて来てすれ違う。「写真を撮ってくれ」というので1枚撮ってやる。
 
 トラバースが終わると少し下って細い稜線の鞍部。そして、ぶなの原生林が始まる。米山は、海岸に近く、その上標高が900m程しかないが、その中腹にこんな立派なぶな原生林が残っている。ぶな林の中を夏道に沿って登る。雪が少ないとはいってもこの辺りは1.5mほどか。
 ぶな林を抜けると小さなコルがあり、ここへは、林道からの道が上がってきているが、今は全くの雪の中だ。その上に上部のぶな林が続く。これを抜けると、小さなコブになっていて、ここでひと休み。
 
 10分ほどで頂上の小屋につく。屋根に積もった雪が音を立てて解けている。小屋の前に2人の男性。中には、2組の男女。中に入ってカンビールを1本。それから昼食。そして、コーヒーを沸かす。この間に4人組の仲間が一人。他に女性が1人、男性が1人登ってきた。
 
 11時丁度に下山開始。まだまだ天気がいい。雪は少しくさってきている。上のぶな林で老夫婦に会う。下のぶな林は、シリセード。一気に下る。後ろから1人降りてくる。トラバースは、暖かくなった分だけいやらしい。広場には、まだテントがあり、ようやく撤収の準備というところ。その横を通って下る。雪が少なくなると、夏道はよく滑る。これが越後の春のヤブ山のいやらしさだ。駐車した所に戻って丁度12時。付近の小川で顔を洗う。冷たくて気持ちがいい。
 
 
1990年の記録