1990年05月20日
鉾ケ岳
杉本敏宏 大島美昭
 
鉾ケ岳での写真
 
高田 7:05 鉾ケ岳 11:05-13:00
島道鉱泉 7:50- 8:05 島道鉱泉 14:35-15:30
大沢岳 10:45-10:55 高田 17:00
 
19900520 鉾ケ岳 ルート図
 
 市役所横の駐車場で待ち合わせ。加賀街道から国道8号線に出て、海岸通りを飛ばす。昨日とはうってかわって穏やかな海だ。
 
 予定よりも早く鉱泉に着く。駐車数からすると、何人かの先客がありそうだ。身支度を整えて出発。
 いきなりの急登。約10分で水路に沿った水平道に出る。しばらく水路に沿って進む。溝尾部落の水田に水を引いているのだが、よくもこんな急斜面に水路を作ったものだといつもながら感心する。水路がトンネルになっている尾根を越えると、最初の沢に出る。例年よりも雪が少なく、中央に大きな穴があいている。慎重に渡る。
 
 対岸の取り付きは、雪が多いと分からないのだが、今回は、すぐに分かった。一登りすると、三段の滝の滝見台だ。三段全部がよく見える。大キジ。しばらく急登し、尾根を越えると2番目の沢に出る。犬を連れた山菜取りに追い越される。この沢が丁度中間点だ。
 しばらく傾斜の緩くなった道を行く。雪の消えたあとに、ニリンソウが群れをなしている。カタクリの群落もすばらしい。樹林にはいると、樹下にシラネアオイが紫の花を大きく広げている。
 
 稜線に出ても一向に傾斜は緩くならない。ブナの間にシャクナゲのピンクがちらほら。ユキツバキの朱赤が緑の葉に映える。足元には、イワウチワの淡いピンクの花が咲いている。
 樹高が低くなり、大沢岳の登りにかかると、残雪が稜線に現れる。急登の連続に嫌気がさす頃、大沢岳の頂上に着く。もう鉾ケ岳は、すぐそこだ。残雪の稜線が緩やかになり、鉾ケ岳へと続く。
 
 先客は、5人パーティ。早川側から来た人たちだ。北面に大量の雪が残っている。そこで遊ぶ。昼食後、避難小屋の中で昼寝。
 
 登ってきた道を引き返す。大沢岳までは、緩やかな広い雪稜。そこから先は、真下を見おろすような急な下りだ。両側にかなり大きな木が生えているのでよいが、この樹木がなかったらとても降りられるような尾根ではないだろう。下り続けて、足が笑い始める頃、中間の沢に着く。もう傾斜も緩くなり、島道鉱泉へと急ぐ。
 
 鉱泉で、風呂に入れてもらう。山から降りてきての風呂は、何にも代え難い気がする。風呂から上がって、ここの主であるばあちゃんと、むかしばなしに花を咲かす。もう85才になるというが、元気だ。
 このばあちゃんに見送られて、帰宅の途に着く。

 
1990年の記録