1990年05月27日
火打山
杉本敏宏 岡田貴美雄
 
火打山での写真
 
高田 6:25 火打山 11:20-12:40
笹ヶ峰林道 7:10- 7:35 高谷池ヒュッテ 13:35-14:00
黒沢川 8:00- 8:10 十二曲上 14:55
十二曲上 8:30 黒沢川 15:15-15:25
二つ沢 9:00- 9:10 林道 15:45-15:50
高谷池ヒュッテ 9:40-10:00 高田 17:10
 
19900527 火打山 ルート図
 
 朝から好天。杉野沢から笹ヶ峰までの車道は、山菜取りの車でいっぱい。笹ヶ峰の林道を入る。丁度1台分のスペースがあった。

 
 準備をしていると、会社の岡田君が登ってきた。黒沢川まで一緒にいく。ここの風景は、いつ見てもいい。
 十二曲から、先に行くことにする。いつもここは、きつい。日差しが強いのに、風がない。十二曲を登りきって稜線に出ると、それでも少し風がある。すばらしい勢いで登ってくる人がいた。しばらく一緒に行くが、とてもかなわない。アオモリトドマツの樹林にはいると、残雪が出てきた。子連れの5人パーティを追い抜く。雪はだんだん多くなり、二つ沢あたりでは2m近いか。数人の老人パーティを追い抜く。
 富士見から黒沢岳のトラバースにかかる。100m程行って、すぐに斜面を下る。快適なグリセードを楽しむ。
 
 高谷池ヒュッテの前には、数人の人だかり。管理人の築田氏が見えず、アルバイトの阿部さんがいた。事情を聞くと、違法のヘリがスキーヤーを頂上に運んでいるので、それを捕まえに行ったとのこと。しばらくして、肩のハイマツ帯にヘリがやってきた。完全に捕まっただろう。
 天狗の庭の手前で築田氏に会う。彼の話によれば、乗ってきたのは、大毛無の開発をしているソニーの関係の東京クラブのヘリとのこと。乗ってきたのは、会社幹部らしい。国立公園では、環境庁長官の許可なく、ヘリの着陸ができないのだが、そのことは知らなかったと、うそぶいたらしい。そんなことも知らないで開発はできない。知っていてのことだろうが、そういう連中が進める開発とは、いったい何なのだろう。
 
 雷鳥が1羽かなり低いところまで降りてきている。ハイマツ帯は、丁度抱卵期の雷鳥の住処だが、ヘリに追い立てられてしまったのだろうか。
 そのハイマツ帯に着く。北側の雪面には、くっきりとスキーの跡が。ここにヘリが降りたのかと思うと、腹が立つ。
 
 最後の急斜面を登って、頂上に着く。先客は、5人。眼前の焼山は、相変わらず水蒸気の噴煙を上げている。その向こうに雨飾があり、遠く北アルプスは、白馬から鹿島槍、爺まで見える。暑い日差しを浴びながらカンビールをあける。昼食後、しばし昼寝。
 下山しようかという頃、岡田君がようやくやってくる。歓談後、下山開始。後から来た老人パーティと一緒。頂上直下は、格好のグリセード場だ。快適に下る。ハイマツ帯で大キジ。その先の斜面もグリセード。そして、天狗の庭から、高谷池ヒュッテへ。
 ヒュッテでは、築田氏とヘリの件で話す。
 
 多少雲が出てきたが、まだまだ日差しが強い。黒沢岳のトラバースをゆっくり登り、富士見からアオモリトドマツの林に入り、十二曲を下る。黒沢川でひと休みし、ぶな林を下る。もう少しで林道へ出るというところで、大きなアオダイショウ。こちらもびっくり、向こうもびっくり?
 
 林道に出て、車に荷物をしまう。車道まで出て、小川で顔を洗う。気持ちのいいこと。快適に車を飛ばして、帰宅する。

 
1990年の記録