笹ヶ峰雪上キャンプ

1995年5月3日〜4日

 一昨年の5月連休に、家族で笹ヶ峰でキャンプをした。これが恒例になって、今年もまた5月3日〜4日に、笹ヶ峰へ雪上キャンプに出かけた。長女が部活で参加できなくなり、代わりに次女が友達を誘ってきた。

 笹ヶ峰は、まだ、1bほどの残雪があった。連休の入山者のために、毎年、道だけは除雪されている。今年は、人も車も多く、キャンプ場の駐車場は、満杯だった。それで、林道を少し入ったところに車を止め、その近くの雪原にテントを張ることにした。
 青空が樹間に広がり、涼風が心地よい。小鳥の声があちこちから聞こえてくる。
 昼食後、付近の散策に出かける。岳樺の樹皮がきれいにむけること。ブナなどに着いている宿り木。空中を支えなしで伸びている山葡萄。自然観察の時間を費やす。それ以外にやることがないのだから。「水の素」の雪を溶かして水を作ること、初めての人はだれも驚く。
 簡素な夕食を食べ、食後のひとときを過ごす。そして、テントの中に敷いたマットの上で、寝袋に入る。夜が深まっていく。

 小鳥の声に目を覚ます。これもまた簡単な朝食。
 今日は、黒沢川までハイキングだ。昼食と水をザックに詰めて出発する。スキーを履く人、担ぐ人、スキーを持たない人、いろいろなパーティが続々と登っていく。けっこう家族連れも多い。踏跡がずっとついている。急ぐ旅ではないのでゆっくりと歩く。兎が一頭、それこそ脱兎のごとく走っていく。ブナを伐採したところは岳樺の幼樹が伸びてきている。木々の回りは丸く雪が溶けている。ブナ林に入ったところで、その丸い窪みから小動物が顔を出す。テンか。子供たちは大喜び。ひとなつこく回りを跳び回っている。後でわかったことだが、オコジョのようだ。
 黒沢川は、たくさんの水をしぶきをあげて流していた。欄干のない橋が、雪と雪の間に顔を出している。
 帰りは、ゆっくりのつもりでも早い。登りの半分にも満たない時間で戻ってしまう。テントに戻って、昼食に取りかかる。そして、食後に撤収。池の平のいもり池で遊んでから帰宅する。


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