唐松岳
2001年8月5日〜6日
8月5日 | 8月6日 | |||
高田 | 20:30 | 八方ゴンドラ駅 | 7:00 | |
八方ゴンドラ駅 | 22:00 | 八方池山荘 | 7:30 | |
八方池 | 8:25〜8:30 | |||
丸山 | 9:45〜10:00 | |||
唐松山荘 | 10:40〜10:55 | |||
唐松岳 | 11:13〜11:20 | |||
唐松山荘 | 11:30〜11:50 | |||
丸山 | 12:30〜12:40 | |||
八方池 | 13:38〜13:50 | |||
八方池山荘 | 14:28〜14:30 | |||
八方ゴンドラ駅 | 15:00 | |||
高田 | 18:30 |
八方尾根で見た植物 | 八方尾根から見た山々 |
昨年の11月はじめに雨飾山に登って以来、9ヶ月ぶり、今年初めての山行である。久しぶりということと体力の不安から、どこからでも引き返せるということで、八方尾根から唐松岳を往復することにした。当初は、妻の休暇に合わせて、4日〜5日に予定したが、4日の夜に会議が入ったことから、一人で行くことにした。
上越インターから、北陸自動車道で糸魚川へ。148号線を南に下って、白馬町へ。オリンピックを前後して、広い道がいくつもできた。細野の八方ゴンドラ駅に着いたが、以前無料だった駐車場は、有料に変わり、入り口に軽トラが停まって通せんぼしていた。その脇で朝まで仮眠。
6時前から人が動き出す。ゴンドラの始発は7時というのに。駐車場の管理人がきたので車を移動する。
ジャスト7時に乗車。リフトを乗り継いで、第一ケルンの上の八方池山荘駅まで30分。
尾根道をたどる。足慣らしなんだから、ゆっくり、ゆっくりと自分に言い聞かせる。カライトソウは、花が終わりに近い。ギボウシは新しい花がまだ見られた。
八方ケルンの曲がり角から、鹿島槍、五竜への視界が開ける。黒菱からのリフトで一緒になった人が、「いい写真が撮れそうです」と三脚を出していた。
八方池の第三ケルンからは、白馬、杓子、白馬鑓が堂々と広がり、それに続いて天狗の大くだり、そして不帰キレットまでの大展望だ。
下から上がって来た人が、「八方池山荘はどこかな」などといっている。紛らわしいには違いないが、「あんたどこから来たの」といいたくなる。ミヤマウイキョウがいい感じだ。
下の樺に入ると上の方でうるさいほどの女性たちの声。樹林を抜けたところで出会った。ここのお花畑は花が咲きそろっている。ニッコウキスゲの蕾がそこここに見られる。
再び樹林帯に入る。上の樺だ。標高が高くなっただけ樹高が低くなる。左手の沢筋の残雪は、例年よりも少ないのではないだろうか。このところの猛暑で溶けたのだろうか。林の中でひと休みする。
丸山の風は寒いくらいだった。若そうな(?)女性二人が、「寒くないですか」と聞いてくる。「風が冷たいですけどね」と答える。大展望を楽しむ。不帰が近づき迫力を増す。ずっと昔、残雪期に不帰V峰のA、B、Cを登ったことなどを感慨深く思い出す。そういえば、あの時の宮崎の二人組みはどうしているだろうか。
稜線の南側に入ると、風がなく暑い。トラバースに鎖が張られ、木の橋が渡らされている。右に曲がると、ヒョイッと唐松山荘の横に出る。若者の集団がたむろしている。
山荘の脇に荷物を置いて、カメラだけもって唐松岳に向かう。コマクサは花期が終わりに近づいているようだ。少し増えたか。
少し雲が出てきたが、山頂の展望もすばらしかった。不帰の稜線に数人の人影が見えた。白馬に向かっているようだ。頂上にいた人の話では、栂池からの登りで大変な雷雨に襲われたという。4日の集中豪雨のことだろう。新潟県と長野県だけの局地的なものだったというが。
山荘に戻って腹ごしらえする。あのゴミを燃す臭いは何とかならないものだろうか。
下る。平日にもかかわらず、時期が時期だけに続々と登ってくる。丸山付近で「調査」の腕章をした人に出会う。聞くと、「植生回復の調査をしている」とのいう。「八方あたりでは成果が出ているが、このあたりはほとんどダメだ」そうだ。人が踏みつけた植生は、高くなればなるほど回復が難しい。心しなければならない。
八方池には、多くの観光客がいた。ここはもう、登山の世界ではなくなったかのようだ。2080mの標高があるのだから、それなりの準備が必要と思うが、みんなたいへんな軽装だ。
久しぶりなので、ひざを痛めないように注意しながら下る。
リフトの乗り場にもたくさんの人がいたが、乗る気配がないので、先に乗り込む。
下界は、むせ返るような暑さではなく、さわやかな涼風が吹いていた。第一「郷の湯」で汗を流す。
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