2002年5月6日

火打山

火打山の写真

高田 6:15   火打山 13:30-13:50
笹ヶ峰 7:20-7:30   高谷池ヒュッテ 14:35-15:06
黒沢川 8:35-8:45   十二曲上 15:53-16:00
十二曲上 9:20-9:30   黒沢川 16:30-16:40
富士見平 10:30-10:45   笹ヶ峰 17:10-17:30
高谷池ヒュッテ 11:20-11:45   高田 18:45

 前日の雨があがり、雲一つない快晴だった。恒例の火打山に登ってきた。

 笹ヶ峰の駐車場は、半分くらいか。この時期珍しい。まったく雪がない。となりの車の人が、スキーを持ち、長靴姿で出て行った。朝食を済ませ、身支度を整えて歩き始める。

 すぐに残雪が現れる。トレースが違った方向に行っている。管理小屋跡の左側に来てしまった。強引に本来の道に戻る。雪の中から所々木道が顔を出している。50pはないだろう。ブナ林をゆっくりゆっくりと登っていく。沢の雪が切れていて、この時期としては珍しいことだ。

 黒沢川。雪解け水が激しく流れている。架け替えられた橋の手すりが外されていた。雪で壊されてしまうのだろう。休んでいると男性二人がやってきた。

 十二曲の登りは、例年よりもブッシュが大きい。それだけ雪が少ないということだ。大きく左にトラバースしていく。先ほどの二人は、途中から右折して雪面を登り始めた。あとで苦労するぞ。どん詰まりまで行って右折し、雪の急斜面を登る。スキーで滑った跡が硬い。朝陽が当たっていないからだろう。夫婦連れらしい二人に追いつく。アイゼンを着けているが苦労していた。途中から登った二人がブッシュの中をトラバースし始めた。もう十二曲も終わりという頃、一組の男女が降りてきた。男性が一歩一歩ステップを切っている。たいへんな作業だ。

 「十二曲」の標識が雪に押されて倒されていた。この先の稜線でスキーをもった大パーティとすれ違った。黒沢ヒュッテの客のようだ。オオシラビソの樹林帯は、大きな階段状になっていて、登るのにはいやらしい。直射日光を遮ってくれるのがせめてものなぐさめ。

 二つ沢にでると視界が開け、明るくなる。振り返ると黒姫山の複式火山が間近に見える。大きな雪庇の名残を左手に見ながら進むとやがて富士見平の大雪原に出る。テントがひと張りあった。焼山の山頂部は黒く雪が解けている。その右にめざす火打山が待ち構えている。

 黒沢岳の西斜面をトラバースしていく。高谷池ヒュッテが間近になってくる。ゆっくりと下り始め、そして左にカーブしながら緩やかに登るとヒュッテの左手、トイレの脇に出る。数人の人がいた。例年二階のベランダよりも高い残雪が、今年は2m程度か。

 管理人の築田氏と歓談。腹ごしらえして頂上に向かう。久しぶりの登山でなかなか足が進まない。夏道どおりに登り、頂上にはかなりの時間を要した。二組が追いかけてきた。スパッツを着ける。

 直下の斜面をグリセードで一気に下る。そしてトラバースルートをスケーティングしながら快適に下る。天狗の庭の雪原を横切り、ヒュッテに戻る。

 十二曲の雪面は、グリセードにちょうどいい。下っていくと、下に男女二人連れがいて、かなり下まで行っている。「行き過ぎだ」と合図し、トラバースを勧める。そういう小生もトラバースのトレースを見失い、下がりすぎてしまう。強引にブナ林の斜面を横切り、黒沢川の橋のすぐ下あたりにたどり着く。登り返して橋際に降りる。

 陽が陰りはじめる。木道の脇の穴に注意しながら、雪道を急ぐ。車道に出て、小川で靴を濯ぐ。

 疲れを感じたが、快晴も手伝って、快適な登山が楽しめた。


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