火打山

2002年10月6日

高田 5:40 高谷池 12:40-13:00
笹ヶ峰 6:50-7:05 黒沢池 13:40-13:45
黒沢川 7:45-7:55 富士見平 14:25-14:40
十二曲 8:25-8:30 十二曲 15:10
富士見平 8:55-9:05 黒沢川 15:50-16:00
高谷池 9:50-10:05 笹ヶ峰 16:50-17:05
雷鳥平 10:55-11:00 高田 18:15
火打山 11:30-11:50    

秋の火打山の情景

 今年3回目の火打山。紅葉が真っ盛りだった。

 笹ヶ峰の駐車場は思ったよりも車が多かった。時期がいいからなのだろう。
 朝の木漏れ日が木の葉を照らし出している。黒沢川までは、少しペースが速いような気がした。
 十二曲の上に着く頃には、汗ばんできた。しかしこの登りきったところに、「十二曲」の標柱があるのは理解できない。知らない人は、ここが「十二曲」だと思っている。
 オオシラビソの樹林帯で、長野から来たという夫婦と一緒に登る。天狗原山の話に割り込んだ。奥さんは火打の頂上まで行きたいといっているが、夫君は黒沢池に行きたいといっている。富士見平で別れて先に行く。
 黒沢岳を巻く水平道で、火打が見える所で歓声があがった。かすんでいるが、手前からズーーーッと紅葉が続いている。

 高谷池ヒュッテで管理人の築田氏に挨拶する。
 「今年3回目。休みができたんで。」
 「忙しいんでしょう。」
 「前の市長もたいへんだったけど、今度の市長はここまで上越市にするなんていうもんだから、別の意味で忙しいね。」
 「上越市になってもいいんじゃないの。」
 「やっていけないんじゃない。」
 そんな話をして頂上に向かう。

 奥高谷のお花畑は草紅葉に変わっていた。真っ赤なモミジが火打山を引き立てている。
 天狗の庭。コバイケイソウがすっかり枯れて、黒く林立していた。池塘に火打が逆さに写っている。逆富士ならぬ逆火打だ。
 雷鳥平から少しあがると松やにの臭いがただよっている。ハイマツが無残に切られて登山道に散らばっている。確かに枝が登山道にまで伸びてはいたが、切らなければならない状態ではなかったはずだ。登山道を覆ったハイマツの枝が延々と続く。ハイマツの葉を抜いただけでも目の色を変える環境省が一体何をしているのか。

 頂上は数十人の人でいっぱいだった。ツアーの人達がいるようだ。影火打の北斜面に残雪ががんばっていた。焼山に続く金山や天狗原山を指して、「雨飾だ」と得々と説明している人がいた。
 下ってハイマツ帯に入るところでツアーの先頭を追い越す。見ると、リーダーは直江津の柳氏ではないか。近くに住んでいても久しぶりなので、話しながら歩く。道の脇に枯れたオニクが立っていた。今年このオニクで100万円も稼いだつわものがいるという。ハイマツの伐採には氏も、「こういうのはやめてほしい」といっていた。
 別れて先を急ぐ。雷鳥平から下り始めると、今度は同じ町内の丸山氏に会う。同級生(男女4人)で来たという。

 高谷池ヒュッテについて握り飯を食べていると、築田氏がやってきた。
 「いつまでやってんの。」
 「11月4日まで。あと1ヶ月だね。」
 「もう来れないね。」
 「気を付けてね。」

 黒沢池を回ることにする。先ほどのツアーがいて、「さっきの人だ。」などといっている。
 再び柳氏と話す。東京・千葉のツアーで、旅行者に頼まれてガイドをしているという。今日は黒沢ヒュッテ泊まりで、明日は妙高山を往復して、笹ヶ峰に戻るという。

 黒沢ヒュッテには、若者が数人騒いでいた。
 黒沢湿原は、一面の草紅葉。爽快な気分になる。

 富士見平からの下りで、右ひざが痛み出す。こんなはずではなかったのだが。だましだまし、笹ヶ峰まで戻ったが、大幅に時間超過になってしまった。

 それにしても、全山紅葉のすばらしい山だった。


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