2008年06月11日
米山
杉本敏宏、杉本定子
 
米山での写真
 
自宅 6:35 米山 9:35-11:50
水野登山口 7:40-8:05 水野登山口 13:10-13:40
水野下牧分岐 8:40-8:47 吉川ゆったりの郷 14:45-16:20
避難小屋 8:55 自宅 16:50
 
20080611 米山 ルート図
 
 米山へ行ってきました。
 
 柿崎区の水野。その集落から更に林道のどん詰まりまで乗り入れました。数年前に来た時には、掘っ立て小屋があったのですが、今はありません。駐車場を独占して車を停めました。
 
 このルートは、いきなりの急登です。整備して階段がつくられていますが、歩幅が合わなくて苦労しました。早春にはカタクリが咲き乱れていたのでしょうか。あちこちに実った果実が見られます。スミレサイシンの葉が大きく成長していましたし、コシノカンアオイも見られます。
 右手に数m四方の水溜りがありました。行って見ると、木の枝いっぱいにモリアオガエルの卵塊がぶら下がっていました。早くに産み付けられたものからは、白い泡が水面に滴り落ちています。中には、水面から離れた枝にまでついていましたが、落下したオタマジャクシはいったいどうなるのかと心配してしまいました。
 ブナ林の下には、落ち葉が積み重なり、その中にギンリョウソウがあちこちに小首をかしげて顔を出しています。小鳥のさえずりが林全体から聞こえてきます。
 
 やがて、下牧からの道と合流します。右手の少し登ったところに、供養等がたたずんでいました。イワカガミの葉が、その名の通り、鏡のように輝いていますし、その上にはドウダンツヅジが小さな釣鐘型の花を開いていました。ショウジョウバカマはすでに花期を終えていますが、長く伸びた穂先の実が不思議な姿を見せていました。
 少し行くと避難小屋があり、いったん30m程下ってから狭い稜線を登り返します。右も左も200〜300mも切れおちているでしょうか。狭いところに鉄柱が立てられ、そこに鎖が渡されているのですが、その土台が今にも崩れ落ちそうです。
 今は廊下のような凹地が登山道になっていますが、この凹地、もともとはなかったのではないかと思われます。その先は、樹高が低くなり、陽射しで暑くなってきました。急に目の前が開けて、993mの頂上着です。駐車場から1時間半の行程でした。
 
 手前にログハウスの立派な頂上避難小屋。ザックを中に下ろし、その先の米山薬師に参拝しました。少しかすんでいて、妙高山などは見えませんでしたが、海岸線や日本海は、一望することができました。大平からの林道が、すぐそこまで来ています。キアゲハが元気に飛び交い、ウグイスがけたたましくテリトリーを主張していました。
 小屋で休んでいると、老夫婦がやってきて、軽く食事をするとすぐに降りて行きました。その後、3人の若者がやってきて、外で食事をしていました。そして何人かの単独行者が。平日にもかかわらず、結構登山者がいるのですね。
 持ち上げた1リットルの水を全部使ってインスタントラーメンをつくり、腹ごしらえをしました。
 
 下りは午後になったためか、陽射しが強くなり、山全体が明るくなった感じがします。大きな補虫網を持った人が登ってきました。「ねらいは何ですか」と聞いてみました。「フン虫です」との声。蝶の名前が返ってくることを予想していた私の思惑は、見事にはずされてしまいました。「テンかイタチの糞がありましたね」「熊かカモシカの糞だといいんですがね」
 
 米山寺の護摩堂に寄りました。「1250年創建」と書かれています。両横と後にすばらしい彫刻があり、重要文化財に指定されていると記されていました。「もっと宣伝すればいいのに」とは、妻の弁。
 吉川区のゆったりの里で、のんびりと温泉につかり、疲れを癒して、帰宅しました。
 
2008年の記録