2009年05月10日
楽しく南葉山に登ってきました
杉本敏宏、杉本定子、橋爪法一、山田博文
 
南葉山での写真
 
自宅 7:00 展望台 12:10
南葉高原キャンプ場 7:26-7:36 水場 12:25-12:40
水場 8:35-8:46 南葉高原キャンプ場 13:22-14:10
展望台 9:05-9:10 自宅 14:38
南葉山 10:10-11:22    
 
20090510 南葉山 ルート図
 
 毎年5月の中旬に、樹下の残雪を踏みしめて南葉山に登っていますが、今年は「新緑の季節です 南葉山に登りませんか」と、何人かに声をかけました。当初は6〜7人になるかと思われたのですが、いろいろあって最終的に私たち夫婦を含めて4人で登ってきました。二人は南葉山初めてです。
 
 南葉高原キャンプ場のバンガローの近くに、シラネアオイの群落があります。カタクリと入れ替わって今を盛りと咲き誇っています。特徴は花が大きいこと。10cm近くもあります。透けるような薄紫がいいですね。不届き者がいるようです。管理人の話では盗掘があとを絶たないそうです。下界にもっていっても育たないんですが。
 
 木々の緑が鮮やかですね。ギフチョウが飛び交っています。クビキカンアオイの若葉をひっくり返したらキラキラ輝く真珠のような卵塊がありました。道の脇の陽だまりには、オオツボスミレ、スミレサイシン、テングスミレ、チゴユリ、オオイワカガミ、ショウジョウバカマ、それにカタクリなどが可憐な花を開いています。水場の近くにはジュウニヒトエも。木々も下の方では、薄緑のウリハダカエデの花が珍しい。ムベが葉裏に黒紫色の目立たない花をつけていたりします。6合目からはブナの若葉がすがすがしい。7合目からは残雪があり、少し色あせたマルバマンサクや真っ白なタムシバが。そして雪で形成された何とも芸術的なブナが林立しています。そして何よりも残雪のない所では、どこでもギフチョウが飛び出してくるのです。
 
 7合目の少し上で、老人が降りてきました。「自然環境指導員」の緑の腕章をしています。「頂上から来たか」と言います。「これから頂上へ向かいます」というと、「そうか、どうも変だと思った」というのです。どうもどこかでブナ林に入り込み方向を見失ってしまった様子です。
 
 頂上の雪はすっかり消えていました。ブルーシートを広げ、早速昼食。青空の下、さわやかな風の中でゆっくりするのはいいですね。心の奥からリフレッシュする感じです。
 例の老人が上がってきました。「高田中学を出た」「若い時から日本山岳会に入っている」「この鳥居はオレがつくった」「祠は昔、こっちにあった」・・・。
 明神沢コースを下ろうかと思ったのですが、後から登ってきた高田ハイクの会員だろうと思われるご夫婦が「急斜面に残雪が多い」というので、もと来た道を引き返すことにしました。
 
 帰りは、写真の撮影会のようでした。上から見下ろすと、登ってくる時には気がつかなかった花が目に入ってきます。ヤマザクラやオクチョウジザクラが多いのですね。そしてトウゴクミツバツツジが彩りを添えてくれます。4合目からは緑のアーチの中を進んでいる感じです。
 
 ゆっくりと、そして存分に花と山を楽しんだ一日でした。