いよいよ帰国の前日である。夕食は、懇親会。当初予定していたギャンジョンホテルへ移動する。
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朝食が終わり、お茶を飲んでいる時である。「山が見える」という声が聞こえたのでベランダへ出てみた。北の方に白い雪を頂いた山並みが見える。昨日は雲がかかっていて見えなかったのだ。少し右にガネッシュ山群があり、W峰のパビール峰がひときわ大きい。その左肩にU峰が顔を出している。そして右にT峰がある。パビール峰は労山隊が72年に初登頂している。U峰は信大が挑んだが登頂できなかった山である。右に目を移すと、ランタン・リルンが圧倒する。花の谷ランタン谷を挟んでゴサインクンドの丘が広がる。さらに右に続いているが、ここからもエベレストは見えない。何でカトマンズ盆地の南の山麓にリゾートホテルがあるのかふしぎだったが、これで謎が解けた。中心街からはこの景色は見えない。
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ホテルを移動するに当たって、途中で古都パタンに立ち寄ることになった。いくつか栄えた王朝の一つが都としたところである。
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