2010年02月21日
要山
(かなめやま)
単独
 
 
友楽里館駐車場 8:35-8:40 友楽里館駐車場 14:10-14:20
大毛無山登山道入口 8:55 友楽里館 14:22-15:30
引き返し点 12:30-12:35 自宅 15:55
大毛無山登山道入口 14:00    
 
20100221 要山(かなめやま) ルート図
 
間近に見える妙高山
雪虫=クロカワゲラ
立枯れのミズナラに
  生えるヒラタケ
 素晴らしい朝でした。昨日の午後からの雪がすっかりやんで、青空が広がっていました。杉の木がみんな綿帽子をかぶっていました。予報では上天気だったので、「友楽里館での学習会終了後に大毛無山方面へ行って見よう」と準備をしてきました。大正解でした。

 倒産した新井リゾートの方へ入った所に大毛無山の登山道入口があります。2.5mもある雪の壁が、ここだけ切られていて上に登れました。新雪は30cmほどでしょうか。朝陽にキラキラと輝いています。こんな日は気持ちがいいですね。うっすらとスキーの跡がありました。カンジキを着けて出発です。林道の橋を渡るといくつもの動物の足跡があります。拳よりも大きな二本指の蹄は猪でしょうか。川に沿って上流へ消えていました。
 スキーの跡は林道を下ってきたようです。陽のあたらない谷筋を登る気にはならず、予定していた尾根に取り付きました。一番の難関は林道からの取り付きでした。側壁の近くがガサガサになっていたからです。稜線は気持ちがいいですね。しかし膝ほどのラッセルはきついですね。風が通り抜けた所にはちょっとした吹き溜まりがあったり。
 481m三角点まで上がると廃墟になった新井リゾートの建物が全部見えます。かつてソニーの御曹司が金に糸目をつけずに開発したスキー場ですが、倒産して、今はその残骸だけが風雨にさらされています。山肌を切り開いて造ったゴンドラやリフトも放置され、山頂近くにリフト小屋がポツンと佇んでいます。リゾート開発の成れの果てです。
 603m三角点ピークは登らず北側をトラバースしたのですが、そこには真新しいスキーの跡がありました。南に派生する尾根を登ってきたのでしょうか。目で追っていくと、要山の頂上直下の斜面を登っていく人影が見えました。

 サイレンの音が聞こえました。12時です。まだ要山までは1時間ほどかかりそうです。もう少し進んでみることにしました。しかしスキーの跡というのも歩きにくいものですね。だんだん雪が腐ってきて重くなりだしました。「そろっと限界かな」と思っていると、先行していたスキーヤーが降りてきました。
 実は下りの方が登りよりもたいへんでした。というのは、雪がどんどん重くなってきたからです。登りの足跡が意外と不便なのです。カンジキの先端に重い雪が引っかかってしまうのでした。
 登りに見つけておいたヒラタケをピッケルで欠いて、ポリ袋に入れて来ました。ミズナラの立ち枯れがあちこちにあり、それに着いているのです。適度に乾燥していました。
 最後の難関はやはり、林道へ降りる所でした。もう雪はザクザク、隙間に嵌まり込まないように注意して下りました。

 友楽里館で汗を流し、帰宅しました。