2010年05月15日
火打山
単独
 
火打山での写真
 
自宅 5:40 火打山 13:15-13:25
笹ヶ峰駐車場 6:43-6:57 高谷池ヒュッテ 14:20-14:30
黒沢 7:51-8:00 黒沢 15:52-16:00
十二曲上 8:38 笹ヶ峰駐車場 16:38-16:58
黒沢岳トラバース 10:00 杉野沢温泉 17:21-18:09
高谷池ヒュッテ 10:40-11:15 自宅 19:00
 
20100515 火打山 ルート図
 
 雲一つない青空が広がる中、火打山へ行ってきました。例年はゴールデンウィークに行くのですが、今年は2週間遅れです。
 残雪が多く、この時期には珍しく笹ヶ峰登山口の駐車場も雪に覆われていました。木道は雪の下でどこにあるやら。2〜3日前に新雪が積もったらしく、その上に無数の足跡が残っていました。けっこう登っているのですね。
 
 二つ沢を過ぎ、富士見の広い雪原を抜け、黒沢岳のトラバースにかかります。このトラバースが予想以上にきつかった。時間的に「固いかな」とは思っていたのですが、新雪の下が凍っているのです。軽アイゼンを持っていたので、躊躇せず着けました。後から来ていた夫婦連れは、ガッチリとアイゼンを着けていましたが、それでも慎重そのものです。スキーヤーもいつものように斜滑降でサーーーッというわけにはいかず、てこずっていました。思わぬ苦戦と緊張を強いられてしまいました。
 
 ヒュッテの前に数人のがいました。スノーボードを持ってきている若者もいます。積雪は約3m。2階のベランダと同じ高さ。除雪をしていた管理人に声を掛けました。
 「前、議員をやっていた方ですよね。」
 「ハイ、杉本です。今年は雪が多いね。」
 「寒くて消えないんですよね。」
 「黒沢岳のトラバース、凍っていてたいへんだった。」
 「黒沢岳に上げた方がいいかな。」
 「そうね、夏には通れない黒沢岳とかいってね。」
 「来年からそうしてみようか。知ってる人だけトラバースするとか。」
 「いいかもね。」
 「寒くて水が上がらないんですよ。」
 「それはたいへんだね。」
 「やっとあったかくなったので、木に着いた氷も落ちますね。」
 高谷池をまっすぐ横切り、天狗の庭も直線で横断して、雷鳥平へは上がらず、頂上直下めざしてトラバース気味に登っていきます。木々についた氷が、パラパラと音をたてて落ちてきます。新雪は20cmほど。その表面だけがうっすらと凍っていて、蹴散らした雪がその上をサラサラと落ちていきます。右上のハイマツ帯でグルルルルッという声。雷鳥ですが、姿は見えませんでした。
 頂上直下の登りは直登です。途中で、先に登っていた例の夫婦連れとすれ違いました。アイゼンが邪魔そうです。
 頂上からの展望はすばらしかった。北アルプスは南から北へ行くにしたがって雪線が下がってきており、五竜あたりからは下の方の雪が茶色っぽくなっている。富士山は見えませんでしたが、魚沼三山等も見え、真っ白な鉾ヶ岳のむこうに日本海も広がっていました。
 
 新雪の下に固い古い雪があるというのは、下りにくいものです。ショートスキーの人が、気持ちよさそうに滑って行きました。
 ヒュッテではご夫婦が荷物をまとめていました。黒沢ヒュッテまで行って泊まり、明日は妙高山に登るそうです。隣にいたスキーヤーは「降りたら杉野沢温泉」といっているので、「温泉で会えるかもね」と分かれました。
 黒沢岳のトラバースは、午後になっても固い状態でした。こういう年もあるんですね。下の谷筋で声がします。スキーヤーが降りて行ったようです。二つ沢あたりでショートスキーの人が追いついてきました。「トラバースがイヤなので黒沢岳に登って降りてきた」と言っていました。
 
 十二曲のかなり上からグリセードで一気に下りました。ショートスキーの人がなかなか来ないので、ちょっと心配になりました。
 
 黒沢で、のどを潤し、疲れた身体に鞭打って、ブナ林の中を下って笹ヶ峰の駐車場へ。9時間40分の行程。疲れました。温泉で汗を流して帰宅。