2011年11月02日
黒倉山・鍋倉山から
平丸ふれあいの森へ
杉本敏宏、杉本定子、町田綾子
 
黒倉山・鍋倉山平丸ふれあいの森での写
 
自宅 6:55 茶屋池ベンチ 12:12-12:35
関田峠 8:04-8:12 関田峠 13:11-13:17
黒倉山 9:20-9:28 平丸ふれあいの森 13:54-15:21
鍋倉山 9:50-10:46 やすらぎ荘 16:11-17:31
黒倉山 11:14 自宅 18:12
 
20111102 黒倉山・鍋倉山 ルート図
 
20111102 平丸ふれあいの森
平丸ふれあいの森
 
 「紅葉を見に黒倉山・鍋倉山へ行こう」と何人かに声をかけたのだが、平日でもあり、結局3人で行くことになった。

 
 強い南風が吹く朝だった。「早く止んでくれないかな」と思いながら、車を進めた。登山口の関田峠に着いても収まらなかった。茶屋池ハウスのトイレから戻って出発。
 
 登山道に入ると、風があたらなくなった。止んだ訳ではない。尾根を吹き上げ、梢を越えていくため、あたらないだけなのだ。ゴーゴーという音が頭上でしている。登山道に積もった落ち葉が濡れていた。一昨日までの雨がまだ乾かないのだろう。落ち葉の下の地面も滑るところがあるので、注意が必要だ。
 
 ブナの紅葉は少し遅かった。白いブナの間に点在する黄色く色づいたカエデや赤いナナカマドの実が映える。葉が落ちたブナの間からかいま見える米山や光ヶ原もまたいい。春とは違った光景だ。
 クビキカンアオイの根元の落ち葉をかき分けると、もう春の準備ができた大きな芽が膨らんでいた。自然は着実に動いている。
 
 筒方峠の先に小さな池がある。春にはモリアオガエルがたくさん産卵している池だ。その池も今は静まり返っている。右に「ミズバショウ園」への道が開削されている。
 
 黒倉山の頂上で景色を見ながら休んでいると、青年が一人登ってきた。こちらが「チンタラ」と登っているのだが。この青年、我々が鍋倉山に着く頃、もう下山してきた。
 時間的には早いが、鍋倉山の頂上で昼食。食事をしていると別の中年男性が登ってきて、しばらくして降りていった。
 
 降りはじめてすぐ、老夫婦が登ってきた。高田の人のようだ。そして久々野峠では元気のよい女性四人組に出会った。
 
 風が止んで、暖かくなりだした。落ち葉が乾いてきたらしく、「カサカサ」という音が大きくなってきた。この落ち葉の量はすごい。これが自然の「腐葉土」として次の世代や芽吹きをはぐくむ。自然の循環だ。
 茶屋池に回ってみることにする。そうそう、この地域、今年はブナの実が豊作のようだ。落ち葉の間にたくさんの実が落ちている。熊の好物だそうだが、こんなにも小さい実を大きな熊手でどうやって食べるのだろう。不思議に思う。ブナの倒木にナメコを見つける。味噌汁の実にいただく。
 関田峠の車は四台に増えていた。

 
 時間があるので予定通り、平丸ふれあいの森へ足を伸ばすことにする。
 入口の清水がチョロチョロとしか出ていない。管理人らしき人が、修復してくれた。落ち葉が塞いでいたようだ。
 先日来た時は、紅葉はまだ少し早かったが、今日はもう葉がだいぶ落ちてしまっていた。灰白色の幹がみごとだ。「ブナ屏風」という言葉はないようだが、谷の中一面がそんな感じだ。
 戻ってくると例の管理人さんは、道路に積もった落ち葉をかき集めて、車に積んでいた。「米ぬかと混ぜて堆肥にして、薬用植物の肥料にするのさ」という。平丸の人で、JCVにもよく出ているのだという。

 
 最後は、久々野の温泉で汗を流して、帰宅した。楽しい一日だった。

 
2011年の記録