2012年06月03日
上高地から徳本峠に
登ってきました
単独
 
徳本峠での写真
 
自宅 5:13 明神入口 13:55
河童橋 7:55-8:05 小梨平 14:28-15:00
小梨平 8:08-8:59 河童橋 15:10-15:15
明神入口 9:30-9:42 沢渡温泉 15:43-16:36
10:23 自宅 19:35
徳本峠 11:53-12:42    
 
20120603 徳本峠 ルート図
 
 予定外に一日ゆっくり時間が取れたので、先週行けなかった徳本峠に登ってきた。天気予報はあまり良くなかったのだが、少ないチャンスは生かさなければならないから。

  
 松本に入ると小雨がぱらついていた。158号線を走っている間に青空が広がってきた。上高地は時間が早かったためか、人影はまばら。今日は、ウェストン祭らしい。若干雲があったが、吊り尾根がくっきりとしていた。岳沢は今年は残雪が多いようだ。
 小梨平に見慣れたテントがあった。絵描きの渡辺氏のものだ。昨年はこの時期にはいなかったと思う。声をかけるが人影がない。椅子を借りて朝食。終わってトイレに行く途中で、荷物を持ってやってくる渡辺氏に出会った。テント前で長時間の歓談。

  
 少しづつ雲が多くなってきた。徳本峠へ右折すると「別世界」ともいうべき静けさだ。水音と風の音、それに小鳥のさえずりだけが聞こえる。そんな静けさを破るのは、降りてくる中高年の女性たちである。今日は降りてくる人が多かった。30人は軽く超えたと思う。
 昨年と比べると沢筋の残雪は少ないようだが、花の咲き方は遅れているようだ。入口から少し入ると、ニリンソウの大群落がある。入口手前からずっと探しているのだが、緑色のニリンソウが見当たらない。去年はあんなにいっぱいあったのに。不思議だ。ニリンソウではあるが、花を3輪つけるものはよくある。今日は4輪つけたものを見つけた。結構変わりものが多い。
  
 コミヤマカタバミが多くなったように思う。ラショウモンカズラはまだ大部分が蕾で、開いているのはほんのわずかだ。エンレイソウも花の色の変化が多い。シロバナは多いのだが、ピンクもある。裏だけピンクのもの、表にも色が着いているもの、全体が赤みがかっているものなどだ。サンカヨウも芽を出して立ち上がったばかりものから今を盛りと開いているもの、そしてもう散り始めたものまで。
   
   
 中年の男女と抜きつ抜かれつでいたのだが、休んでいる間に追い抜いていった。つづら折れが始まった(登山道が沢を渡って大きくトラバースする)辺りから、沢筋(新しい踏跡があったので)を一気に登る。10数人の集団が夏道を下っていった。コメツガの葉が雪面を覆っている。雪はかなり少ない。この沢は、展望台の鞍部に突き上げているので、再び夏道と交わる。
  
 その合流点から霞沢岳への分岐、そして小屋手前までショウジョウバカマが多いが、その色はアズキ色というか赤紫というか、非常に濃い色をしている。他ではなかなか見られない。

   
 徳本峠小屋の前に出ると、「アッ、信大の・・・」と、中から声がかかった。岩本さんだ。覚えていてくれた。中に入ると高山さんが、「ちょうど昼飯だから、上がって食べて」という。ずーずーしく上がってご馳走になる。少し辛めのチャーハンだったが、美味かった。スタッフ7人すごい食欲だ。
 雨が降り始める。外においてあったザックとカメラを中に入れる。お茶をいただきながら待ったがやみそうもないので、下ることにする。

  
 傘だけで行こうとしたのだが、思った以上に雨足が強く、雨具の上だけを着る。本当は沢筋の残雪を滑り降りたかったのだが、傘をさしていては不安定なので、夏道を下った。ずっとおりて、橋を渡るあたりで、登ってくる人がいた。
 本通りにでると、雨の中だが人通りが多くなる。そんな中で再度緑のニリンソウ探しをしてみた。やっと一株見つかった。本当に少なくなったのか、時期がずれているのか。後者であってほしい。

  
 雨がやまないので、明神館のところでは一息入れただけで先へ進む。観光客の中に新潟市から来たというグループがいた。歩きながら話すが、ペースが合わないので、先に行く。
 小梨平の画家のテントをのぞくとまた留守だった。近くの炊事場から声がかかって、そこに数人でたむろしていた。昼間から景気良く缶ビールを開けていた。お茶をいただく。

 沢渡で温泉につかって汗を流して帰宅した。

   
2012年の記録