2012年08月26日
信越トレイル
(伏野峠〜天水山)を歩いてきた
ゆきだるま財団募集
 
信越トレイルでの写真
 
自宅 6:00 三方岳 12:37
深山荘 6:26-7:01 熊太郎 13:01
伏野峠 7:59-8:10 天水山 13:40-13:56
須川峠 8:45 天水山登山口 14:34-15:02
野々海峠 10:41-10:47 深山荘 16:13-17:15
深坂峠 11:33-12:12 自宅 17:40
 
20120826 信越トレイル ルート図
 
 雪だるま財団が6月から「信越トレイルを歩こう!」というイベントを行っている。全区間を6区間に分け、各月2区間づつ歩いて、3ヶ月で踏破しようという企画である。8月26日は伏野(ぶすの)峠〜天水山(あまみずさん)という最終コースであった。前日には関田峠〜伏野峠が行われており、1泊2日という参加者が何人もいた。この日で「全線踏破」という人もいた。そんな人たちと歩いた。

 
 出発地が安塚区の「伏野峠」にもかかわらず、集合地は牧区の「牧湯の里深山荘」である。深山荘で受付し、マイクロバスで伏野峠まで移動した。関田山脈の山麓をめぐっている国道とは名ばかりの405号線を走る。
 
 2班に分かれて出発。天水山登山口まで約14.5kmの道程である。伏野峠が約1020m、今日のコースの最高地点が三方岳で1039mで、その間を登ったり下ったりしている。その登り下りが結構急なのだが、せいぜい50m程度である。
 伏野峠は、安塚の伏野と信濃飯山地方を結ぶかつての交易路。旧峠道は現在の自動車道よりも300mほど西側にある。
 
 しばらくは、関田山脈から北に派生するように飛び出ている菱ヶ岳の南側を回る。まず伏野峠(約1020m)から約50mの急登。一汗かく。須川峠まではほぼ水平道。須川峠(1070m)は、安塚の須川(キューピットバレースキー場の下の集落)と飯山地方を結ぶ古道の名残り。この先で「ゴンドラ山頂駅 湿原とブナ林コース」を行くと菱ヶ岳(1129m)にも登れる。
 いくつもピークが連なっているが、地図上、名前がない。おそらくは何らかの名前があったと思うのだが。そんな名前が復活すれば、トレイル歩きもまた別の楽しみができるのではないだろうか。
 また「ゴンドラ山頂駅 湿原とブナ林コース」という標柱が出てきた。先ほどの道とどこかで交わって駅に行くのだろうか。
 
 関田山脈は信濃側は比較的緩やかな斜面が山麓まで続いているが、越後側は稜線から100m〜200mの急な崖になっている。何時の時代に起きたのかは分からないが、巨大な地すべりの跡のように見える。
 
 野々海峠(1080m)は大島区菖蒲と長野県栄村を、深坂峠(1090m)は松之山浦田と栄村を結ぶ峠だ。関田山脈には16の峠があるそうだが、その東端の峠である。その深坂峠で昼食休憩。野々海池方面は「通行禁止」になっている。昨年3月12日の地震被害の復旧工事が行われているらしい。バイクの人と自転車の青年がいた。訓練とはいえ、ここまで自転車で上がってくるのはしんどいだろう。バイクが「通行禁止」の横から入っていったがすぐに戻ってきた。車が一台来たが、Uターンしていった。
 
 三方岳(さんぽうだけ 1138.8m)まで緩やかに登って行くが、右下に車道が見えている。自転車で下っていく姿も見えた。しばらく下ると「熊の引っかき傷がある」というブナの巨木=熊太郎というのがあった。「爪を立てて滑り降りた傷」だそうだ。「人間など一たまりもないな。」
 
 再び登りになってやがて今日の目的地である天水山(あまみずさん 1088m)に着く。ブナに囲まれた頂上で、眺望は悪い。「全線踏破」した人たちが大喜びしていた。
 
 100mほど急坂を下るとブナの美林に突入する。そんな尾根を楽しみながら下っていくと、右に「森宮野原駅」への道を分け、左に折れると鬱蒼としたブナ林の斜面になる。藪がなく、オーレンが一面に生えている。「薬草」として植えたものらしい。天水山登山口で迎えに来てくれたマイクロバスに乗り込んで深山荘に戻り、風呂で汗を流した。

 
 夏の花と秋の花との端境期なのだろうか、花らしい花はほとんど見れなかった。時期を変えて登ってみたくなった。ブナの美林が何ヶ所も見られる。秋の紅葉がいいだろう。時折吹く風が心地よかったが、全体的には蒸し暑い一日だった。

 
 信越トレイルは交通の便が悪いのが玉に傷だ。今回のように登山口まで送り下山口に迎えに来てくれる企画は、貴重である。

 
2012年の記録