2013年05月04日
若水会有志で南葉山登山
若水会有志他(11名)
 
南葉山での写真
南葉山でのビデオ
 
自宅 6:29 キャンプ場 13:10-13:34
高田IC 6:42-7:17 高田IC 13:51-13:55
キャンプ場 4:34-4:49 三景 14:04
南葉山 10:20-11:34 自宅 17:30
 
20130504 南葉山 ルート図
 
 この時期の恒例行事になった若水会(高田高校1965年卒の同期会)有志の南葉山を11名(初参加が3人)で登ってきた。


 昨年は雨と雷で途中から下山したが、今年は好天に恵まれた。ルートは木落としコースではなく、昨年と同様キャンプ場に続く尾根を直登し、下山はその右(下から見て)の三角形の大きな残雪のある沢を下りた。
 
 南葉高原に着いて、人が多いのに驚いた。「連休は満杯」という話は聞いていたが、これほどとは思わなかった。それぞれのバンガローに車が停まり、テント場にもいくつもテントがあり、車があって、子どもの声がこだましていた。残雪が多く、カタクリは雪消えを追うように咲き始めたばかりだった。
 明神沢コースには、昨日か一昨日か登ったと思われる数人の足跡が残っていた。この時期、登る人が増えてきたようだ。分岐から雪の上に出た。周りは「今年も豊年満作」を予想するかのようにマルバマンサクでいっぱい。尾根を登るにつれて徐々に傾斜がきつくなっていく。メンバーの様子を見ながら、所々で「息継ぎ」を入れた。
 
 ブナ林に入るとますます急傾斜になるので、滑らないように確実な足場を残して、右に左に木々の間を登っていく。途中で休んではいられない。
 先日登った時には見られなかったウサギの糞があちこちにあった。暖かくなって動き始めたのだろうか。カモシカの足跡、イタチらしき小動物の足跡などが新雪の上についていて、春の躍動感を感じさせてくれる。
 
 急登が終わって、頂上稜線に出て一息。1日〜2日の雪は、この辺りでは10cm以上積もったようだ。「この辺の雪どの位ある」「樹の根元が見えないから、2mはあるね」。この辺りのブナは、グニャグニャと、よくもまあこんなに曲がったもんだと思う。自然の造詣だ。「大地の芸術祭じゃあなく、南葉の自然芸術だ」。すっくと伸びたブナにも特徴がある。梢だけしか枝がないのだ。「あの枝がある所まで、雪が積もったんだよ」「エーーーッ、あんな所まで」「4月に来ると、ブッシュにしか見えないよ」などと話しながら、緩やかな雪原を登っていく。木落としコースからのしっかりとした足跡と合流する。木々の間から見えた火打山に歓声が上がる。
 
 少し下った所が、この時期だけの妙高山と火打山の展望台になっている。そして最後の登り。頂上直前で「ハイ、レディファースト。みんな先に登って。写真撮るよ」。妙高、火打、焼をバックに、5人の美女が並ぶ。そして男性も加えて、全員で記念撮影。妙高山、火打山、焼山、それに能生の権現岳・鉾ヶ岳が間近に見れて、感動する。
 まだ数mはありそうな残雪の一番高いところにシートを広げ、早いが昼食とする。春の陽をいっぱいに浴びて、吹く風が心地よい。
 
 夫婦連れらしい二人が上がってきた。「千葉県からきました」というこの夫婦、「2〜3年前に、高田公園の桜を見に来て、登ってみようと思った」のだという。そうこうしている内に男性が一人登ってきて、その後から数人のグループが上がってきた。車道を歩いていた人たちだ。「灰塚から歩いて往復する」のだそうだ。いろんな人がいるものだ。この後、二人の男性が加わって、頂上は、30名ほどの人出。この時期としては始めての経験である。
 雪に埋めた缶ビールで喉を潤しすぎたのか、「高田の四季」を歌いだす。南葉山頂上で、大合唱に。

 
 「まだ昼前だ」と言って、なかなか腰を上げないものたちに号令を掛け、下り始める。雪原に大きな丸い足跡。熊の足跡だ。「襲ってこないかな」「足跡の上に新雪があるから通ったのは一昨日かな」
 
 昨年も下った沢を下ることにする。登ってきた時の状況では、「雪が硬くて無理かな」と思ったのだが、この好天で軟らかくなっていた。それでも降り口は少し急なので、登って来た所を戻り、それから沢に下りた。黒く変色しているところが硬くなっているので、できるだけそれを避けながら、ルートを選ぶ。しばらくして千葉の夫婦が追いついてくる。尾根を単独の男性が降りて行く。「あれがルートですね」「そうですよ」と、夫婦はそちらに向かっていった。
 
 傾斜が緩くなって、安堵の色がうかがえる。緊張して下ってきたのだろう。途端に声が出る。
 沢を少し下り過ぎてしまった。思ったよりも雪が消えていて、10mほど薮漕ぎをする。ネマガリダケに足を捕られながらがんばって、雪面に出る。キャンプ場はもうすぐそこだ。明神沢コースの入口に、カタクリの群落があった。中に、ショウジョウバカマとスミレサイシンがある。
 キャンプ場はまだ、にぎわっていた。

 
 下山後はこれも恒例になっている仲町4丁目の三景で、はばきぬき。

 
2013年の記録