浅間山の外輪山、黒斑山〜蛇骨岳〜仙人岳〜鋸岳に登り、Jバンドから賽の河原に降り、草すべりを登って一周してきた。学生時代、上田市にいたのだが、何故か浅間山周辺の山々には登る機会がなく、今日になっている。「晴れ」の予報が出ていたので、思い切って行くことにした。
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朝5時半に家を出て、高速を飛ばし、途中の東部湯の丸SAで朝食を食べ、小諸ICで高速を降りた。長野県に入ると朝霧が立ち込めていたが、車坂峠に着くころには、上空は真っ青な空になっていた。ビジターセンターの駐車場に車を停め、レストランで握り飯をつくってもらう。
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黒斑山へは、尾根筋のコースと谷筋のコースの二つがある。登りは尾根コースで樹林帯を登って小ピークを越え、トーミの頭へ向かう。所々で、小諸の街並みが見える。避難小屋(シェルター)を過ぎるとすぐ、谷コースと合流する。
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黒斑山の手前で、降りてきた若い女性から「黒斑山の向こうは残雪がたくさんありますので、気をつけて」との忠告を受けた。年寄り2人だから心配してくれたのだ。確かに黒斑山から先、樹林帯の中の登山道は雪に覆われていたが、雪国のものから見れば、たいした残雪ではなかった。少しして、先ほど忠告してくれた女性が追いかけてきて、追い抜いていった。
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このルートは、一番高い黒斑山(2404m)から蛇骨岳(2366m)、仙人岳(2319m)、そして鋸岳(2254m)へと、徐々に高度を下げていくので、比較的楽である。黒斑山から蛇骨岳までは、思ったよりも時間がかかったが、その先鋸岳までは逆に早く着いた感じがした。
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「Jバンド」への降り口から鋸岳にかけては、風が強かった。この風を避ける場所が見つからなかったので、Jバンドを下った所で昼食にすることにした。Jバンドは、外輪山から湯の平へ降りる最短コースであるが、荒々しい溶岩がむき出しになっている。
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平に降りた所は風が少し弱かったが、離れると強くなってきた。大きな樹木がなく、荒涼とした火山礫の原である。大きな岩が二つ並んでいたので、その間に入って昼食にする。湯を沸かし、カップ麺に注ぎ、コーヒーを入れる。空は益々青く、陽は燦燦と照りつけているのだが、吹き付ける風が少々冷たかった。
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「賽の河原」から前掛山の北側に向かってほぼ一直線に登山道が伸びている。今回は登っている余裕はない。この辺りまで来ると、カラマツが目立ってくる。直径が20cm位のものもある。これが育ってくる間、噴火がなかったということか。それにしても大きな岩が転がっているが、こんな大きなもので飛んできたのだろうか。
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「草すべり」の登りはきつかった。先が見えないので余計にきつく感じたのだろう。途中で追いついてきた若い女性が、スーーーッと追い越していった。若さってすばらしい。外輪山の稜線に出た時は、ホッとした。それにしても浅間山の本山は、外輪山のどこから見ても同じ形をしている。
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下りは谷コースを通ることにした。樹林の中におもしろい形で雪が残っていた。礫で水はけが良いためなのだろうか、人が歩いて硬くなった所だけ残っているのである。10人ほどの団体が苦労していた。
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高峰高原ホテルで入浴し、高速道路を走って帰宅した。
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