遊歩会の今年最初の登山で、群馬県にある榛名山(掃部ヶ岳−かもんがたけ)に登ってきました。
一般的に「榛名山」というと、ケーブルカーが架かっている「榛名富士」をイメージしますが、今回登ったのは、外輪山の掃部ヶ岳です。爆裂火口が榛名湖で、中央火口丘が榛名富士ということです。
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上空に寒気が入ってきているためか、曇り空でした。それでも妙高山や火打山は、真っ白な頂を天に突き上げていました。碓氷峠の手前あたりから霧が立ち込めてきました。「このまま降らないで持ってくれれば・・・」と念じます。
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車道を少し歩くと、ガードレールにうっかりすると見逃しそうな「掃部ヶ岳登山口」の看板が付いていました。
3月に2度降った大雪が影響しているのでしょうか、いたるところで残雪が見られました。それで山はやっと冬から抜け出たという状態で、落ち葉を踏みしめての登山でした。
最初は硯岩。西側から回り込んで1251mの頂上です。「硯なんかないね」ということですが、湖側は切り立った断崖です。ガスっていて湖面は見えません。
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分岐まで戻り、掃部ヶ岳へと向かいます。登山道のすぐ近くに屋根が見えました。別荘地のようです。山はやっと雪が溶けたという状況で、花はまったくありませんでした。かわりに木々の枝々に雨が凍り付いていて、それが気温の上昇で、バラバラバラッと落ちてきていました。霜柱を踏んで歩くような感じで、雪国育ちでもそんな経験は滅多に出会いませんから、みなさん感動したようでした。
掃部ヶ岳の直前で高校生らしき集団とすれ違いました。「読図の訓練」だそうです。
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掃部ヶ岳の頂上は狭くて、全員入りきれません。少し下に分散して昼食。そして記念撮影して下山。
直下は急な下りです。小さなコブを越えると、ちょうど坊さんが手を合わせて拝んでいるような、大きな岩がガスの中に浮かんで見えました。自然の造形とはいえ、坊主岩とは・・・。左側は火山の噴火で吹き飛ばされたのでしょう、急な崖が続きます。右手は比較的緩やかな斜面です。
ちょっとした登りがあり、頭に「西峰」の看板がありました。
もう一つコブを越えると、「管理道路」を示す看板がありました。この道、地図にはありません。
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Uターンするように大きく左に曲がると、杖の神峠への急な下りになります。外輪山の壁を下る感じです。「雨の時はイヤだね」というのが、共通の思いです。「天保十四年」と書かれた石仏があり、すぐに杖の神峠に出ました。ここからは車道歩きです。車が来ない車道を湖畔まで、ワイワイガヤガヤと。結構長いですね。
榛名湖にはボートがたくさん出ていて、釣り糸を垂れる人もたくさん見られました。
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最後はやはり温泉。「ばんどうの湯」までは、ちょっと遠かった。それでも汗を流し、生ビールをググッとあけると、達成感が沸いてきます。
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