2015年08月03日
火打山
(ひうちやま=2461.7m)
単独
 
火打山での写真
 
自宅 5:10 雷鳥平 12:21
笹ヶ峰駐車場 6:10-6:21 天狗の庭 12:52
黒沢橋 7:02-7:15 高谷池ヒュッテ 13:11-13:20
十二曲上 7:46-7:50 富士見平 13:52-14:04
富士見平 8:37-8:47 黒沢橋 15:04
高谷池ヒュッテ 9:25-9:42 笹ヶ峰駐車場 15:48-15:57
天狗の庭 10:00 杉野沢温泉 16:19-17:02
雷鳥平 10:50 自宅 18:00
火打山 11:33-11:56    
 
20150803 火打山 ルート図
 
 3日、2年ぶりに火打山へ行ってきました。
 当初は、高谷池ヒュッテで1泊して、妙高山を越えて燕温泉に下りる計画を立てたのです。しかし、あいにくヒュッテは満員。それに2日に友人に会うことにしたため、日帰りに計画変更です。

 笹ヶ峰の駐車場は、車はまばらでしたが、人はたくさん。マイクロバスなどを使ってグループで来ているようです。後でヒュッテで聞いた話では、テレビで放送されたのと、新しく国立公園が分離されたので、「人気」が高まっているようだと。
 高原の空気は、ひんやりとしていました。でも歩き始めると直ぐに、汗が噴き出てきます。黒沢橋で休憩。冷たい水でのどを潤す。十二曲には幾つ目の「曲がり」かを示す新しい標識が立っていました。これはこれで目安としてはいいですね。従来は登山口から山頂までの約9Kmを1Km毎に区切ったものしかありませんでした。
 
 オオカニコウモリやツルニンジンはまだつぼみ。ソバナが花を開き始めていました。ツバメオモトの実はグリーン。端境期のようですね。
 十二曲を登りきった所では、いつものように涼しい風が吹き抜けていました。この上のちょっとした岩場で、降りてくる外人親子に出会いました。今日一番の下山者です。

 富士見平。先客がいましたので、奥の日かげに腰を下ろしました。
 この先は、最近刈り払いが行われたばかりのようです。笹の乾いた匂いが漂っていました。そんな中、モミジカラマツがあり、クルマユリが開花したばかりです。
 
 
 
 高谷池ヒュッテに顔を出してみました。管理人と歓談。広間は20人ほどのグループで満員でした。
 外のベンチで一休み。
 
 
 天狗の庭との間の高台。残雪の消え際からハクサンコザクラが咲き出していましたが、今一つ物足りない感じの咲き方でした。
 
 天狗の庭では、コバイケイは花が終わり、ワタスゲが風になびいていました。キヌガサソウは影も形も見えません。
 
 
 雷鳥平までの登り。一面のお花畑です。背の高い黄色い花はマルバダケブキ。濃い青紫色のミョウコウトリカブトも咲き出しています。ヨツバシオガマとエゾシオガマ。ウメバチソウも咲き出していました。そして岩陵部にはヒメシャジンが。
 
 アオノツガザクラ  ツガザクラ  ヨツバシオガマ
 
 エゾシオガマ  ウメバチソウ  ミョウコウトリカブト
 
左、クロトウヒレン

右、チシマザクラの実。
黒くなると甘いが、赤みの残ったものは渋い。
食べると、口の中が真っ赤になる。
 
 雷鳥平から山頂直下にかけての稜線は、風がなく、ムッとする暑さ。
 そんな中、アサギマダラが一生懸命に吸蜜していて、近づくと慌てて飛び立っていきます。
 登山靴に異常発見。靴底がはがれかかってきています。応急修理。
 
 
花々の蜜を吸いに大きな翅で風を捕まえているアサギマダラ。チョコチョコと飛び回っているのは、ベニヒカゲ。
 

 最後の急斜面もお花畑。遅くまで残雪があるためか、背丈は低いものが多く、ハクサンコザクラなども。ウサギギクが満開。シロウマタンポポが少ないのが気になりました。
 
 ヒメシャジン  ウサギギク  シロウマタンポポ
 
 頂上では風に吹かれてゆっくり昼食。いくつかのグループがワイワイと上がってきました。展望は雲で何も見えません。風に乗って舞い上がるアサギマダラ。素早い動きのキアゲハ。

 下りは足元に気を付けながら、慎重に。ヒュッテにあいさつし、黒沢池へは回らずに往路を戻ることにする。天候は下り坂。急がないと。
 富士見平で再度靴底を補修。遠く妙高山の頭辺りで雷鳴がとどろき、近づいてきている感じだ。カメラはザックの中に仕舞う。
 二つ沢を過ぎて樹林帯を半ばほど進んだところでポツポツとあたり始めた。雷鳴は一層激しい。十二曲に入ると雨脚が早くなるが、大きな木々が多いので、地面まで落ちてこない。
 黒沢橋あたりまで来ると、雷鳴は真上で鳴っている。そして突然急激な雨に。雨具を出している間もなかった。傘で一時しのぎ。少し弱まったところで、雨具を着る。夫婦連れが追い越してゆく。

 雨に濡れた木道は嫌な感じだ。それにしても火打山の登山道はいつからこんなに木道ばかりになったのだろう。全行程の半分くらいは木道という感じである。これは膝に大きな負担を強いる。雨の日はなおさらだ。今更撤去することはできないのだろうが、もうこれ以上増やしてもらいたくないと正直思った。

 杉野沢温泉の湯に、ゆっくりとつかり、汗を流し、疲れを癒して帰宅した。
 
 
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