2017年04月23日
残雪の放山
5人
 
放山の写真
 
自宅 8:00 リフト降車場 13:15-13:18
シャルマン火打駐車場 9:05-9:15 リフト乗り場 13:27
リフト乗り場 9:17-9:25 シャルマン火打駐車場 13:30-13:35
リフト降車場 9:35 権現荘 14:10-16:04
放山 10:55-12:05 白山神社 16:21-16:35
最高点手前 12:16 自宅 17:27
放山 12:28-12:31    
 
20170423 放山 ルート図
 
 能生谷の最奥のシャルマン火打スキー場から火打山へと続く稜線の末端にある放山へ行って来ました。このスキー場は、5月連休の終わりまで、今年は5月7日まで営業しています。駐車場は最後の滑りを楽しむスキーヤーやボーダーの車でいっぱいでした。
 天気予報では、真っ赤な太陽マークだったのですが、夜半に雨。午前中はずっと厚い雲に覆われる天気でした。午後になって少しづつ青空が広がり、温泉で汗を流して外に出ると、真っ青な空に変わっていました。最近は、天気予報が当たらないことが多くなってきました。
 リフト降車場で、指導員のお姉さんに呼び止められました。入山者の確認をしているのでした。聞くと5パーティほど計画が出ているとのことでした。中には空沢山まで行く人たちもいました。雪量計は3mを指していましたが、少なめに感じました。
 すっかり雪に埋まっている大池を北側から回り込み、その先で稜線に戻ります。晴れていれば、北側に権現岳・鉾ヶ岳が、南側には火打山と焼山が見えるはずなのですが、今日はすぐ近くの大毛無山や不動山まで雲に隠れています。12本爪のアイゼンの真新しい足跡が二つ、続いています。空沢山まで行くという人たちのものでしょうか。しかし、この残雪(凍っているわけでもない)にアイゼンとは・・・。われわれが持ってきたカンジキは、最初から最後までザックに括りつけられたままでした。
 急坂が続き、登りきると緩やかな斜面に変わります。目の前にポッコリとした山が出てきました。南北に500mほどもある放山の北端です。左手の雪庇はもうほとんど落ちていて、急な雪壁になっています。あまり近寄らないように気を付けて、ちょっと細くなった稜を登ると、放山の三角点があるところに出ます。その三角点はまだ、分厚い雪の下に埋もれていて見えません。
放山山頂から火打山方面を望む登山者。
火打山山頂は厚い雲に覆われていて見えず。
 風が冷たいので、えぐれた雪面の影に陣取りました。コッフェルに、ネギとキノコ、それにミソ漬けの豚肉を入れて、豪華な昼飯。その間にも何組かが登ってきました。ほとんどはボーダーたち。一組だけ、われわれと同じ「徒歩」組がいました。そういう人を見ると、なぜかうれしくなりますね。
 食後の腹ごなしに、南の鼻先にある1200mの最高点まで行って見ることにしました。左手は落ち切れなかった雪庇の残骸が、ズタズタになって大きな口を開けていて、西飛山ダムに注ぐクロ沢まで一気に落ちています。クロ沢の対岸、丸倉谷までの間は、広大な、そして緩やかな斜面です。「これで天気よかったら、最高だのになあ」と。
 最高点は稜線をそのまま進めず、右手をトラバース気味に迂回しなければ行けないようなので、断念して戻ることにしました。
 直下の細井急斜面は避けて左手の斜面を下り、広い平坦地に出ました。そこを横切り登路に合流し、小さな凹地の所から大池の右手を通る稜線を行くことにしました。
大池の手前辺りから稜線の雪はすでに消えていて、踏跡が見えます。そして陽あたりの良い所にはイワウチワが咲き乱れていました。ピンクと純白が咲き分けています。ピンクは濃い色と淡い色があって、眼を楽しませてくれました。
 リフトの頂上駅舎脇にある指導員詰め所に顔を出して、下山報告。「下りはスキー場内は危険なので、リフトで下って下さい」ということで、無料。爽やかな風が気持ちよかった。
 シャルマン火打の駐車場まで降りて来たら、雲が切れ初め、青空が広がり出しました。
 権現岳が目の前に現れました。

【右のピークが権現岳、左はトッケ峰】
 権現荘への途中で山菜ゲット。フキ味噌のフキノトウを採りに入ったはずが、コゴメとユリワサビもと、大収穫でした。
 権現荘で汗を流し、外に出てみると雲一つない快晴でした。
右:権現荘の玄関から、真っ青な空にそびえる白雪の火打山が見えた。

左:堂々とした権現岳
 「明日、神楽がある」という能生の白山神社にお参りをして、帰宅しました。 
 
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