高田は、雨だった。 |
宝光社でバスを降りる。停留所で支度をしていると、部落の人々が物珍しそうに見ている。湿った雪がちらちら降る中を出発。広い道路を上楠川の部落まで下る。 |
橋の手前から川に沿って入る。ここでワカンをつける。すぐ橋を渡り、右岸を進む。田んぼの中に作られた道だ。やがて砂防堤が見える。その手前で、道は再び川を渡る。 |
雑木の中を登るとまた田んぼがある。かなり広い。その左縁に沿って進むと、矢印がついた立て札がある。ここから左に折れ、戻るような方向に進むと、また川である この川で喉を潤す。 |
ここから天狗原への登りだ。雑木がいっぱいに茂っている。前の人のザックに引っかかった枝が、勢いよく跳ね返ってくる。坂を登りきると素晴らしいカラマツの林だ。まっすぐに伸びた木が静かに立っている。春の新緑、秋の紅葉はさぞ素晴らしいだろう。 |
カラマツ林を抜けると、白樺を中心とした雑木林だ。すぐに広場がある。ここで休憩、昼食。 |
休んでいると雲が上がり、前方に西岳連峰がくっきりと浮かび上がってきたではないか。幸運。雲を通して薄日も差している。 |
天狗原の上部を目指して進む。大した上りはない。尾根が狭くなる頃、ちょうど良い広場を見つけテントを設営する。設営後、山崎君と二人で、取り付き点から第2ピークまで偵察に行った。登りは30分かかったが、下りは10分だった。 |
古木君がその間に雪洞を掘っていた。今夜、彼はそこで寝るのだそうだ。 |
夕食はクリームシチュー。日本海に低気圧ができそうだ。明日午前中は晴れるかもしれない。 |