起床、6:00。明るくなったのにおどろいて起きた。糸魚川の連中は、早々に出発していた。 |
昨日からの雪は、だいぶ積もっていた。30cmはあるだろう。文三郎道をゆっくりと登る。風が強い。中ノ岳からの道と合流すると、風は、ますます強くなってきた。このあたりは、雪はほとんどなく、岩肌が出ている。吹きだまりには多い。右に回り込んで、一登りすると、赤岳の頂上に出る。 |
頂上の少し手前が風が当たらず暖かい。一本の竹ざおに20cm近くもあるエビの尻尾が着き、はためくタルチョーのようだ。雲が切れ、富士山が目の前にあらわれる。風に乗って湧き出る雲に時々かき消されるが、雄大な姿を誇らしげに輝かせている。 |
頂上をあとに稜線に出ると、再び強風。頂上からの下りは、膝を痛めないようにゆっくりとおりる。横岳へ向かう稜線では、突風が吹き、歩けない。止まると、足もとの乾いた小砂が舞い上がり、回り込んで顔に当たる。マユとマツ毛、それに頬に氷のかたまりが着く。 |
地蔵尾根から下ることにする。降り口はまだ風が強かったが、しばらくすると風も止み、陽が当たり、まるで別世界だ。下から中学生くらいの子供をつれた親子が二組上がっていった。相当苦労していたが、稜線に出てからもっとたいへんだろう。 |
陽陰にはいると寒い。樹相がダケカンバからクリスマスツリーのようなコメツガに変わる。しばらくして行者小屋の前に出た。 |
ここで糸魚川の連中に逢う。地蔵から阿弥陀へ行ってきたとのこと。近くの小高い丘に写真を撮りに行く。もどって陽だまりでビール。太陽が阿弥陀に隠れたのでテントにもぐり込む。4:00頃より、酒。 |