| もうみんな出ていってしまったヒュッテの中は、ガランとしている。子供達をせかせて、ようやく六時五十分に火打山頂上をめざして出発。昨日の夕焼けに反し、今日も雲が厚い。天狗の庭は、もう、秋のたたずまいを見せている。ワタスゲの白い穂が風に揺れている。池塘が終わるとダケカンバがトンネルのようになった林にはいる。これを抜けると右手が大きく崩壊したところに出る。遅くまで残っている残雪が、今年はもう消えて、ない。チシマザクラがダケカンバに混じって小さな黒い実をつけている。林が切れ、階段状に整備された道を登ると、雷鳥平である。 |
| 小休止の後、七時四十五分発。雷鳥が出てきそうな天候なので、期待する。ハイマツ帯の平坦な尾根が続く。トリカブトが濃紺の花をいっぱいつけている。そして、最後の階段の急登。八時十五分、火打山頂上に着く。 |
| 頂上は、厚い雲の中で、何も見えない。そんな頂上に一組の家族が大きな無線アンテナを設置して交信していた。霧が髪を濡らす。少し寒くなってきたので、八時四十五分、降りることにする。 |
| 雷鳥平までもどってきたが、期待の雷鳥は、ついに出てこなかった。子供達は、ちょっとがっかりした様子だった。ゆっくりヒュッテまでもどる。十時十五分着。 |
| 早昼飯に大鍋でラーメンをつくる。あっという間にたいらげてしまう。十一時三十五分、管理人に別れを告げて、ヒュッテをあとにする。 |
| 昨日登ってきた道をゆっくりともどる。子供達は、相変わらず元気がいい。先頭と最後を大人が歩き、そこから出ないように注意する。黒沢川でのどをうるおし、笹ヶ峰キャンプ場の駐車場に十五時十分着。 |
| このコースは、十分日帰できるのであるが、子供とともに登るということで、一泊することにしている。そのため、時間に余裕ができ、まわりの景色を楽しんだり、咲いている花などを観察しながらの楽しい山行になった。 |