今日はハイキャンプへ行くだけ。とはいっても4200mから4925mまでの登りである。
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朝の気温は0℃。さすがに寒い。手袋をして出発。コネコーラの左岸を行く。BCまでのほぼ中間に橋があり、右岸に渡る。元の標高への登り返しがきつい。陽がささず歩いているときはいいが、止まると寒さを感じる。「地滑り注意」の立て看板がある。平たい岩が滑ってくるという感じの場所だ。
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トロンパスBC(Thorung Phedi 4450m)は大きな宿泊施設だ。ハイキャンプができるまでは、ここから一気にムクチナートまで抜けていたという。相当ハードな行程で、遭難も多かったという。
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ハイキャンプまでは高度差475mである。川筋からはなれ、一気に峠に向かって登っている。ジグザグの道をあえぎあえぎ、ゆっくりと登っていく。さすがに息が切れる。途中で一息入れる。下からロバに乗った人が来て、追い越していく。
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動き出してすぐ、ポーターがジュースを運んできてくれた。ハイキャンプはもうすぐそこだ。暖かい甘いジュースでのどを潤し、元気を出して一登りすると、建物が見えた。ハイキャンプ入り口の小屋だ。
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ロバ隊が来ていないので、テントの設営はできない。ポーターが泊まるためのものという建物を借りて入る。
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お茶をいただき、くつろぐ。しばらくして昼食になった。味噌汁にマカロニが入ったものが出てきた。唐辛子を振りかけて食べるとおいしい。ほとんどがおかわりをし、中には三杯目の人も。ところがその後からご飯が出てきたのだった。ミニソーセージの半割、トマト、ピーマン、タマネギを炒め、カレーで味付けしたものをかけて食べるのである。その上さらに、キャベツの油炒めに鰹節をかけたものまで出てきた。こちらがメーンだったのである。
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昼食後、順応訓練に近くの丘に登る。登りはきつい。すぐに息が上がってしまう。頂上は4895m。立ち止まっているとすぐに正常に戻る。この状況だと、明日の峠越えは大丈夫だろう。
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戻って小屋でくつろいでいると、サーダーが「ロバが一頭逃げてしまった。荷物は無事です」といってきた。ロバもつらいのだろう。あとで聞いたら「マナンで見つかった」と笑っていた。
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ハイキャンプに着く前から、雪がちらついている。かなり冷え込んできた。明日に備え、夕食は5時から。
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(6:37) その0℃というのは最低気温ですか。
最低かどうか判らんけれど、5時に起きた時、らしいですよ。
ああ、そうですか、5時ね。了解しました。
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(8:28) 橋を渡ってジグザグの道をエッチラオッチラと登ってくると、一軒の茶店がありました。デウラリというところだそうです。
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(10:11) トロンパスBCを出て、4600mあたりで風に乗って雪が飛んできました。やっぱり寒いですね。ところが陽が当たるとまた暑くて。この落差。誰か何とかしてくれ。
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(11:46) ネパールで唐辛子のことを何ていいますか。
ネパール語では、「コルサニー」っていいます。
どうもありがとうございました。
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(13:41) ロバが1頭逃げちゃったという話でございます。イヤーーッ、荷物は無事だという話ですので、何とかなるんでしょうが。
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(14:12) トロンパスのベースキャンプを出る頃から、チラチラと雪が舞っていましたけれども、ハイキャンプについてお茶をいただき、そして高所順応に出かけようという頃には、かなり激しく降り始めました。ゴアテックス等を着込んで行きましたが、暖かいために水滴がゴアに着く、そんな状況でした。
お昼休み、お昼ご飯は味噌汁の中にマカロニが入ったものがまず出てきました。今日はそれだけなのかということで、お変わりをしたり、3杯頂いた人もいましたが、その後から白いご飯が出てきて、それに小さなウインナソーセージを半分に切ったもの、トマト、たまねぎ、ピーマン、などなどをカレー風に味付けしたものが出てきて、それをかけて食べるということになりました。
さらにキャベツの野菜炒めに鰹節を振りかけたものが出てきて、これがまたたいへん食欲増進、おいしくいただけました。
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