2011年08月07日
薬師岳
遊歩会
 
薬師岳での写真
 
自宅 4:20 太郎小屋 12:10-12:40
高田IC 4:40-4:45 薬師峠 13:00-13:10
折立 7:10-7:40 薬師平 14:04
三角点 9:34-9:40 薬師岳山荘 14:54
五光岩ベンチ 11:15-11:17    
 
20110807 薬師岳 ルート図
 
 遊歩会で薬師岳へ登ってきた。年5回の登山のうちの一つである。
 
 今回の登山は、募集人員を25名とした。理由の一つは、登山口の有峰へは大型バスが入らず、小型のバスで行くしかないこと。25人乗り一台としたからである。最大の理由は、長大ルートであり、今の会の力量では登れない人が出てくる可能性が高いことである。その場合、対応のしようがない。
 「時間短縮」ということもあってバスの停車は、高田ICとバスセンターの2ヶ所のみとした。
 全体としては、これらが功をそうして、うまくいったと思う。

 
 高田IC4:45、バスセンター5:00と、時間通りに進み、折立には予定より少し早くついた。駐車場の手前から沿道には自家用車が長蛇の列を成していた。
 
 三角点までは、樹林帯の急登が続く。風がなく、蒸し暑い。上から降りてくる人の話では、「昨日はずっと雨だった」そうで、ぬかるみがあちこちにできていた。
 三角点の少し上が森林限界で、パッと開けるはずなのだが、雲が覆っていて山の上部は何も見えない。太郎兵衛平までは緩やかな登りだ。おそらく海底で積もったのであろう、砂岩や泥岩、こぶし大の石が固まった砂礫岩が、風化して散らばっている。材木で道の両側を囲ってあるのだが、その外側にも踏跡がたくさんある。本来は池塘が点在する場所だったのだろう。草原にキンレイカが群がり、タテヤマリンドウなども見られる。ニッコウキスゲがオレンジの花を誇らしげにつけている。
 それにしても暑い。背中を流れた汗が、シャツを伝ってパンツにまで流れ、「おしっこを漏らしたみたい」な状況になっている。こまめに給水する。
 
 太郎平小屋に泊まる人も多いようだ。薬師沢から雲の平へ行くルートと黒部五郎を経由するルートの分岐点になっているからだろう。われわれは明日の行程を少しでも余裕を持たせるために、薬師岳山荘まで行く。
 太郎兵衛平から薬師峠までは緩やかな下りだ。薬師峠はキャンプ指定地になっていて、色とりどりのテントが張られていた。そしてここにはトイレと水場も完備されている。冷たい水がうまい。
 薬師平までの登りは再び樹林の中で、小さな沢に沿った急登である。樹林が切れて薬師平に出ようという頃、ついに雨が降り出してきた。もう少し待っててほしかったのだが。沢筋はまだ雪が消えたばかりのようだ。チングルマが花から実まであり、その推移が良く分かる。アオノツガザクラも懸命に自己主張しているように見えた。
 
 薬師岳山荘まではあと一登りだ。小ピークの影にあり、稜線を回り込むと小屋の屋根が見えた。真新しい小屋である。入口にお茶のサービスがあるが、そのおいしかったこと。無料ということもあるが、心憎いもてなしでもある。

 
 缶ビールで乾杯。はらわたにまでしみこんでいった。

 
07日 08日 2011年の記録