遊歩会の今年3つ目の登山で、立山へ行って来た。遊歩会では以前にも登っているが、その時は室堂から一ノ越へ行き、雄山に登っている。今回は、浄土山に登り、内蔵助山荘に一泊して、雷鳥沢を下るという三山縦走コースだ。
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今年はどこも豪雪だったのだろう、立山もいつもよりたくさんの残雪があった。浄土山方面へも結構人が登っている。展望台まで行くようだ。その展望台への道と別れた浄土山への登り口にちょっとした雪田があり、冷気が身体を冷やしてくれる。浄土山の登りには思った以上時間がかかってしまった。初めて登ったがなかなか展望が良く立山全体と大日岳が見渡せる。
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一ノ越までいったん下る。たくさんの人だかりがしている。中学生だろうか、学校登山のようだ。家族連れも多い。言葉が通じない人たちもいる。時間を取って腹ごしらえし、雄山の登りにかかる。
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この登り、ガラガラの岩場だが、登る人のことなどお構いなしという状態で上から下りてくるのでたいへんだ。「登り優先だ」「そうですか?」「そんなの当然だ」と、ついつい声が荒くなる。「後ろ向きで下りるんなら、ちゃんとした道を降りろよ」「そっちの道を降りた方が楽だよ」などなど。あとで仲間に「杉本さん、めずらしく頭にきてイラついてましたね」といわれてしまった。
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雄山では、祈願にいっているものが戻ってきたら「集合写真」を撮る予定だったのだが、何と大粒の雨が降ってきてしまった。「雲行きは怪しいが夕方までもつかな」と思っていたのだが、まったく裏切られてしまった。それで写真は撮らず、合羽を着て先を急ぐことにした。しばらくして雨は止んだ。そうすると今度は蒸し暑い。
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大汝の休憩所で一休み。目と鼻の先の頂上へは登らず、先を急ぐ。富士ノ折立からはどんどん下る。雷鳥がハイマツの実をついばんでいた。一同感動。イワギキョウとチシマギキョウが咲いている。「リンドウ」と間違う人がいる。似ていないと思うのだが。白いトウヤクリンドウが花を開き始めている。
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山荘では早速「ビール」だ。「生」はなく「缶」で乾杯。
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山荘の裏の小高い展望台に登る。正面に鹿島槍ヶ岳。南峰と北峰が重なっていて、いつも見慣れた双耳峰には見えない。その右に爺ヶ岳の3つのピーク。さらに右へ、岩小屋沢岳、鳴沢岳、赤沢岳、ズバリ岳と続き、針ノ木岳がひと際鋭く高くそびえている。鹿島槍ヶ岳から左へ目をやると、すぐ隣にキレットを挟んで五竜岳、そして唐松岳があって、特徴的な天狗の大下りの左に白馬三山が鎮座している。主峰白馬岳の左にある擂り鉢を伏せたような山は、白馬旭岳だ。そして黒部川を挟んで、剱岳の八峰がゴツゴツと見える。そんな景観に見とれていると、寒いくらいになってきた。
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