どういう経路でカトマンズへ行くか。
当初考えたのは、「新潟発」である。これなら、「上越→空港直行便」もあるので、どうにでもなる。が、調べてもらったら、「どうしてもソウルで一泊になる」というのである。韓国は行ったことがないし、添乗員がいない中でソウルの街に出る気にならないので、直ちに却下した。
それで、成田〜香港〜ダッカ〜カトマンズとなった。成田発が10:50のため、成田までどう行くかが、次の課題になった。
新幹線を使った場合、上越新幹線でも長野新幹線でも、集合時間の9時までに着くのは難しい。
それで、深夜発の「直行タクシー」にした。深夜0時に上越市を出ると、朝7時前に成田空港に着く。集合時間には少し早いが、朝食などを食べていれば、そんな時間になる。
帰りは、新幹線を乗り継いで戻る。
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5月9日に日付が変わったころ、「直行タクシー」が迎えに来た。途中で同行者を乗せ、さらに柏崎で一人乗ってきて、4人。ぐっすり寝たわけではないが、ほどほどには寝たと思う。
「目が覚めれば、そこは成田」のキャッチフレーズ通りだった。第二ターミナルで降りる。ここが待ち合わせ場所だ。和食の食堂が7時30分開店なので、陽だまりでしばらく待つ。
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6日に発送した主荷物を受け取りに宅配のサービスカウンターへ行くと、その前に旅行者の社員がニコニコとして待っていた。荷物を引き出し、彼の説明をいろいろ聞く。この先は「3人だけ」と思うと、ちょっと緊張する。
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出国手続き、検査など無事通過。そして搭乗。しかしなかなか離陸体制に入らない。「香港の気象条件が良くないので、回復を待っている」旨のアナウンスがあった。結局、1時間遅れで離陸。
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富士山の近くを通過した時、「あっ、富士山」という声。真っ白な雪をいただいた富士山を真上から見下ろしたのは初めてだ。やっぱり「富士は日本一の山」だ。
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途中、何回か乱気流で揺れたが、1時間遅れで香港着。雨だった。このままだと乗り換え時間が1時間短くなってしまうのだが、何と乗り継ぎ便も1時間遅れだというので、時間的には余裕ができる。この1時間遅れは結局、カトマンズまで解消されなかった。
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入国手続き等はスムーズに行った。が、荷物の受け取りで少々てこずった。3機のコンベアーがあるのだが、どこから出てくるのかが分からないのだ。日本なら「○○機の荷物はこちら」位の案内があるのだろうが、ネパールでは基本的にそういうサービスはない。
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空港の外に出ると、「COSMO TREC 杉本様」と書いたプラカードを持った人がいた。出迎えである。搭乗者以外は空港内に入れないので、皆外で待っているのだ。カートを持って寄ってくるものや、「ホテル?」「タクシー?」などといって寄ってくるのを振り払って、プラカードの人のところへ行き、彼の用意した車に乗る。そして市内の「ツシタ・ホテル」へ。
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ホテルの玄関に待っていたのは、見覚えのある青年だった。ブジェンドラ・ライ(Bhujendra Rai)氏。5年前の信州大学学士山岳会アンナプルナサーキットトレッキングの時の、ガイドの一人である。その彼が、今回のガイドだ。
両替(\10000=Rps9180)。トレッキング中は、水かお茶しか買わないので、取り敢えずはこれで充分だ。
明朝すぐ出発できるように、荷物を組みなおして就寝。
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