今日(5月10日)は、車が入る最終の町=シャブルベンシまで、8時間の車の旅である。
標高1400m前後のカトマンズは、暑くて寝苦しく、早く目が覚めた。6時からの朝食を前に、ホテルの庭を散歩した。日本の庭のようなつくりだが、オーナーはネパール人だという。
朝食は、ネパールティー(濃厚なミルクで淹れた紅茶)とバナナ入りホットケーキ、それに果物。うまかった。
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4駆のワゴン車の後部座席に荷物を詰め込み、人間はその前の席に。3人並ぶとちときつい。
「交通渋滞に巻き込まれないように」と早めに出発したのだが、そうは問屋が卸さなかった。5年前ほどではないが、カトマンズの渋滞は解消していないようだ。やっと町並みを抜け、ヒマラヤの展望台=カカニの西でカトマンズ盆地から抜け出た。
今度は急激な下り。急坂のいたる所で拡幅工事をしていて、それが渋滞に拍車をかけているようだ。行き交う車が多く、それらが警笛を鳴らしながら互いに追い越しあったり、すれ違ったりしている。スリル満点だ。
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大きな川に出る。トリスリ川(Trishuli Ganga Nadi)だ。標高は500m前後まで下がったので、非常に熱い。しばらく行って右折。途端に道は狭くなり、車も少なくなる。
何ヶ所も竹のゲートがあり、そこにチェックポストがある。そのたびに運転手が降りていって手続きをしている。「チベットまでつながってのでチェックが厳しくなった」という。
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トリスリ(Trishuli 580m)に着く。昔の面影今いずこ。大きな町に変貌していた。11時。少し早いが昼食にする。ダルバートを食べる。辛いが美味い。
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トリスリの先で道路が大きく決壊している箇所があった。沢全体が中腹から下の川まで数百mにわたって崩落してしまったようだ。簡単には修復できないだろう。豪雨か地震か。バスよりも大きな崩落した岩々の間を土煙を上げて通り抜ける。
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快適に飛ばしていた車が急停車した。「ポーターを乗せ忘れた。」のだそうだ。方向転換して戻る。ある集落でポーター二人を見つけた。車内の大きな荷物を屋根にくくりつけ、二人を乗せる。二人は親子だそうだ。
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ドウンチェ(Dhunche 1960m)まで長かった。ドウンチェも昔と比べれば、大きな街になった。ここからシャブルベンシ(Syqbrubenshi
1503m)までは急な下りだ。川底までつづら折れの道をどんどん下って行く。その川底にシャブルベンシの街並みが見える。
街の入り口に立派な橋があり、その脇から入る岩山の中に発電所があるという。橋から少し上がると、街だ。
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今日の泊まりは、「ホテルスモールスター」。その名の通り、小さなホテルで、部屋も設備も見劣りする。人の良さそうな夫婦が経営している。
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