「日の出は5時近く」ということで、当初予定を30分遅らせて4時半に出発。うっすらと明るくなってきていて、ヘッドランプはなくても十分歩けます。 |
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頂上でご来光を待ちます。雲海の上に妙高山・火打山・焼山の頚城三山が浮かんでいます。その妙高山の右側から太陽が上がってきました。雲の状態が悪く、見事なご来光とはいきませんでしたが、一日の好天を予想させる夜明けでした。妙高連山は、上越地方から見るのとは逆の配置、裏側から見ることになりますので、「初めて見る」という会員もいて、感動していました。
ご来光を堪能した後、全員集合写真。 |
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今日の行程はこのあと、栂池までひたすら下ります。白馬大池までは気持ちの良い稜線漫歩です。下り始めてすぐに、若干の岩陵帯がありますが、案の定、スピードが大幅ダウン。ここにはミヤマアズマギクがありますが、それを楽しむ余裕はなさそうです。
三国境で朝食。白馬山荘で作ってもらった弁当です。雪倉とその奥に朝日岳の存在感が大きいですね。昨年縦走した時には鉢ヶ岳のトラバースは雪でいっぱいでしたが、今年はほとんどありません。 |
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小蓮華岳は新潟県の最高峰です。「小」があるということは「大」もあるはずです。そんな「なぞなぞ」を発してみました。「越後側から見て、蓮華温泉があり、小蓮華岳があって、さらにその向こうに大蓮華岳があるんですよ」というと、「アッ、白馬岳のことだ」と。「蓮華」は蓮の花。仏様のいらっしゃるところですね。信州側からは「白馬岳」、越中側からは立山の後ろで「後立山」。
白馬大池の上に、妙高連山が並んで座っていました。 |
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船越の頭からの下りで「ちょっと探し物をしていくので」と、列を離れました。何を探すかっていうと、背丈は数cm、花は数mmの小さな小さな花、リンネソウです。ハイマツの下にひっそりと咲いていました。時期が良かったのか、たくさん咲いていました。 |
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白馬大池の水位は50cm以上も下がっていたように見えました。周りの残雪もほとんどありません。ハクサンコザクラは見当たらず、チングルマの巻き毛が風に吹かれていて、その中に小さなリンドウが花を咲かせていました。季節が早く動いているようです。 |
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あちこちの雪渓は超縮小していたり、消滅していたりしていて、乗鞍岳から天狗原への道も残雪はまったくありません。「雪渓下り」に苦労することがなかった代わりに、炎天下の大きな岩の急下降を強いられました。 |
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天狗原の湿原まで降りてくれば一安心です。「湿原」変じて「乾田」になっていましたが。
栂池自然園駅までは、もう一下りです。それにしてもこちらからの登りは、急登続きですね。「登りたくないね」が一致した意見でした。 |
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栂池高原に着いた時のメンバーの状況は、疲労の色が濃かったのと同時に、「着いた」という安堵感が入り混じったものでした。
ローブウエイとゴンドラを乗り継いで栂池高原まで下り、五龍の登り口にあるエスカルプラザで入浴し、遅い昼食。上越にはまだ明るいうちに着きました。 |
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