冬山で暑くて眠れなかったのは初めてだ。小屋から借りてきたマットレスが、下からの冷気を遮り、暖かかったのだろう。 |
5時起床の予定が少し遅れ、その上、隣のテントで食事ができるまでシュラフの中に潜り込んでいた。 |
食後、出発まで時間がかかり過ぎる。初めてだから仕方がない点もあるが、それにしても遅い。 |
雪は止んだが、風が強く、ガスがかかっている。昨日のトレースは案の定消えてしまっている。 |
長野山岳会の8名が先に出発したが、夏道を行こうとしているので、方向を指示。初め、後についていたがすぐに追い抜いてしまった。光善寺池までは、人数が多いため昨日の半分の時間で着いた。18人のラッセルは人数が多すぎる。トップがラッセルで苦しんでいても、後はそれが見えず、また落なため、口笛や歌が出てしまうのだ。10人ぐらいがちょうどか。 |
鎖場付近の積雪はすごかった。斜面のせいもあるが、目の高さ以上だ。小生はここを20mぐらい行ったが田中くんは5mぐらいしかやれなかった。それほどなのだ。しかしそこを通り越すと、あとは岩陵だ。ワカンのまま頂上へ出た。日本岩付近で昼食。 |
下りは、岩陵部アイゼンを付けて降りた。感覚を身につけて欲しいものだ。あの苦労した鎖場付近のシリセードの気持ちの良かったこと。斜面が急なため、素晴らしいスピードだ。 |
ヒュッテまではあっという間に着いた。撤収。山崎君と木島氏の荷が重かったか。 |
下山。トレースがハッキリしているので早い。池の平はもう暗かった。十五夜の月が米山の上に上がった。全員無事ご苦労様。 |
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【気づいたこと】 |
1.ラッセルについて
7日から入山したものは、人数が少なく雪が多かったため、良いトレーニングになった。
8日に入山したものは長野山岳会と一緒となったため、2〜3度しか回ってこなかったため不足。
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2.ワカンをつけた歩行はもっとケリを聴かせること。足を乗せるだけではなくて蹴り込むこと。 |
3.事前に装備の点検をしておくこと。例えば、田中君のアイゼン。オーバーシューズに合わせず靴に合わせてあった。ワカンも破損。 |
4.ピッケルの持ち方など、下でもできることは下で練習すること。 |
5.冬の行動食の研究が必要。 |
6.パッキングの仕方について。必要なものはすぐ出るところに入れておくこと。 |