小屋の影のためか、風は少なく快適な夜だった。 |
昨日の天気図では昼頃から晴れるだろうという予想だが、朝は稜線の風はまだ強かった。 |
芳沢君をテントに残し、出発。夏道通りに行く。信州側は切れ落ちている。所々に大きく雪庇が出ている。風でできた雪紋が美しい。トラバースぎみの登りが直登に変わる所から、斜面に雪が多くなり始める。下りにザイルが必要かと思われるようなところもあった。急な稜線を登ると頂上だ。すぐ下山。登りにザイルが必要かと思った所も、ザイル無しで降りた。そんなに難しくはない。入山者が多い100人位か。 |
撤収。内張りはよく乾いた。 |
ガスが時々晴れ、遠見尾根が見えるようになってきた。 |
遠見尾根は、一旦白岳の頂上に出て、それからだ。ふと振り返ると、雲の切れ間から五竜岳が見えるではないか。だがそれもほんの一瞬。 |
長い真っ直ぐな下り。続々と入山してくる。下るに従い天候も良くなり、風もなくなった。急斜面を一気に下り、少し登ったところが西遠見だ。鹿島の双耳峰が時々見える。五龍はもう青空の中だ。 |
もうまるで春のよう。ヤッケを脱ぎ、写真を撮りながら、ゆっくりとくつろぐ。 |
ここからの尾根にはいたる所にテントが張ってある。朝、五龍の帰りに会った人々はみな、ここの辺りから登ってきたに違いない。 |
中央アルパインクラブ、大阪みなと労山など、仲間も多い。 |
ヘリが一機、爺の上を回っている。遭難でもあったのだろうか。 |
それにしてもいい天気になったものだ。もう1日ぐらい山に居たいようだ。 |
それでも無事全員下山したことを喜ぼうではないか。 |