1974年01月02日
唐松・五龍岳
(4日目)
 
五龍山荘 7:00 遠見小屋 14:40
五龍岳 7:50-8:10 リフト上 14:10
五龍山荘 8:40 スキー場下 14:30-15:00
撤収 神城 15:20-15:57
五龍山荘 10:00 糸魚川  
西遠見山 11:00-11:30 直江津  
小遠見山 12:30-13:00 高田  
 
 小屋の影のためか、風は少なく快適な夜だった。
 昨日の天気図では昼頃から晴れるだろうという予想だが、朝は稜線の風はまだ強かった。
 芳沢君をテントに残し、出発。夏道通りに行く。信州側は切れ落ちている。所々に大きく雪庇が出ている。風でできた雪紋が美しい。トラバースぎみの登りが直登に変わる所から、斜面に雪が多くなり始める。下りにザイルが必要かと思われるようなところもあった。急な稜線を登ると頂上だ。すぐ下山。登りにザイルが必要かと思った所も、ザイル無しで降りた。そんなに難しくはない。入山者が多い100人位か。
 撤収。内張りはよく乾いた。
 ガスが時々晴れ、遠見尾根が見えるようになってきた。
 遠見尾根は、一旦白岳の頂上に出て、それからだ。ふと振り返ると、雲の切れ間から五竜岳が見えるではないか。だがそれもほんの一瞬。
 長い真っ直ぐな下り。続々と入山してくる。下るに従い天候も良くなり、風もなくなった。急斜面を一気に下り、少し登ったところが西遠見だ。鹿島の双耳峰が時々見える。五龍はもう青空の中だ。
 もうまるで春のよう。ヤッケを脱ぎ、写真を撮りながら、ゆっくりとくつろぐ。
 ここからの尾根にはいたる所にテントが張ってある。朝、五龍の帰りに会った人々はみな、ここの辺りから登ってきたに違いない。
 中央アルパインクラブ、大阪みなと労山など、仲間も多い。
 ヘリが一機、爺の上を回っている。遭難でもあったのだろうか。
 それにしてもいい天気になったものだ。もう1日ぐらい山に居たいようだ。
 それでも無事全員下山したことを喜ぼうではないか。
 
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