真っ暗闇の中を一人歩く。本町7丁目のバス停まで会ったのは新聞屋さん2人だけ。 |
5時50分、誰もいない。バスの到着時間が近づくにつれ、数人の中年の男女が思い思いの荷物を持って行ってきた。こんなに早くから仕事をする人がいるのだ。雪の中ご苦労さん。 |
直江津駅はスキーヤーでいっぱい。月曜日だから。 |
糸魚川では、乗り換えで約1時間の待ち合わせ。そして茅野までの長かったこと。バス停は駅のすぐ前だ。美濃戸口までしか行かなかった。有料駐車場があり何台かの乗用車が止まっていた。雪はほとんどないのでここまでは車で来れるだろう。 |
夏は自動車道となるところをたどる。時間よりも早く美濃戸に着いた。入口の小屋に無料のお茶があったので、飲んだ。阿弥陀岳が素晴らしい。一番上の小屋を過ぎると、道は凍りついてしまう。すぐ南沢と北沢の分岐点。左側を進む。はじめ、大部分自動車道を進むが、所々間道がある。やがてダムが現れ、ちょっとした平地を過ぎると、いよいよ登山道だ。 |
登山道をしばらく進むと、左手から川が降りてくる。北沢だ。道はまたここで二つに分かれる。一方は川沿いに、他方は尾根を通る。我々は右に折れ、尾根道を行くことにした。 |
初めは急な登りだ。ジグザグに約40分進む。美濃戸からハイペースで、同じバスで来た人を追い抜いてきたのだのが、ここら辺で、正体を現し始め、ややバテ気味。登りの時は大木だったコメツガも、道が平らになるに従い低くなってきた。 |
と、見る間に、下の沢めがけて50mほど下る。そして沢筋の道と合流し、川を渡るともう小屋はすぐそこだ。 |
適当な平地を見つけてテントを設営した。チラチラと雪が降り出した。それに風の冷たいこと。 |
8時30分寝る。 |
予定では、美濃戸泊まりだったが、変更して赤岳鉱泉まで入った。 |
※ 翌年からの冬の八ヶ岳の切っ掛けをつくった山行でした。 |