起床4時30分 |
明るい太陽と扇沢の水音に眠りを覚まされた。急いで朝食を作り、出発の準備。橋の上を何台もの車が行き交う。 |
2組のパーティーが登っていった。我々も出発。川沿いに登る。 |
雪道だ。ところが、2〜300mも行くと、 トレースがなくなっている。いろいろ考えたが、戻り、新道の入り口を見つけた。改めて出発。登稜会の女性2人がすぐ前を行く。行き先は同じだ。仲間が出来たと喜んでいた。 |
コメツガなどの木々の間を道は右に折れ、左に曲がり、急坂を登っていく。新しく切り開かれた道の為、まだよく整備されていない。木々が道を塞いでいる。まるでけもの道だ。ザックが木に引っかかり、多大なアルバイトだ。 |
テレビ塔を過ぎ、1時間も進むと、道は林から抜け、急に明るくなる。稜線の右手の雪の上を直登するようになる。すぐに左に折れるトラバースがある。種池への道だ。曲がらず真直ぐ登る。大きな階段状の登りだ。中腹のその段の一つで昼食のため休む。 |
風のため、湯がなかなか沸かない。少し休みすぎた。目の前のピーク状のところまで登る。約30分。その向こうに、さらに同じようなピーク状がもう一つ。これを登ると、今度は広い平坦な尾根になる。眼前に爺ガ岳がそびえている。そして左手の稜線には種池小屋の赤い屋根が。 |
爺ヶ岳の最後の急登。南峰2666.9m。天気は良いが風は冷たい。 |
北峰は登らず、越中側を巻いて行く。ガレた斜面の下に冷池小屋が見える。トラバースは、雪もほとんどなく、夏道と同様だ。 |
16時の気象通報を聞こうということで、冷池へ急ぐ。小屋の手前のちょっとした登りでダウン。ザックを開け、ラジオを取り出した。ところがどうしたことか鳴らないのだ。木島氏、スイッチをONのまま持ってきたらしい。予備電池は無し。仕方なくゆっくりと小屋まで行き、他パーティーのラジオに聞きいった。低気圧はまだ遥か彼方。明日も天気は良いだろう。 |
小屋の付近にピッケルで雪を削り、整地してテント設営。やがて瑩闇がが辺りを包み始める。 |