5時起床。パンにコーヒーという簡単な朝食をすませ、撤収する。出発は、長岡労山とほぼ一緒。歩き始めるとすぐ、白いものがチラチラしだす。みぞれだ。今日はもう、初めから視界がまったくきかない。布引岳から南峰へ。みぞれはやがて雪に変わる。9月の山で雪とは!南峰は素通りし、北峰へ。 |
北峰直下でいよいよ激しくなる雪に対処するために雨具で身を固める。そして北峰頂上へは登らず、キレットへ下る。吹き付けられた雪が、岩角にもうエビノシッポをつくり、岩かげでは白く積もっている。キレットまでは、まさに急降下。濡れた岩肌に慎重に足を運ぶ。このキレットも積雪がなければどうということはない。数年前の五月連休合宿のことを思い出す。 |
キレット小屋でゆっくり腹ごしらえし、大キジをうつ。小屋を出てしばらく長岡労山と一緒だったが、分かれてさきに行く。いくつかの鎖場を越え、大きなピークを越える。ようやく雪はやんだが、風は相変わらず強い。五竜岳への最後の登りを前に腹ごしらえする。長岡労山は、バーナーを出してラーメンを作っていた。 |
しんどい登りだった。五竜頂上で長岡労山のくるのを待つが、なかなかこないのでさきに降りる。この頂上で下山口がわからずウロウロしているのがいた。 |
急坂を下り、長いトラバースが終わると、五竜山荘だ。テントは、数張りしかない。風の当たらないような所を探して設営する。張り終わった頃、長岡労山がやってきた。しばらく休み唐松まで行くといって出発した。着くのは6時頃か。 |
夜、風も止む。東の空に大きな仲秋の名月が登る。グングンと気温も下がり、凍り付くようだ。 |