1990年03月19日
八海山
(ハン・テングリ訓練)
L 近藤和美 M 山本雅晃 川戸美千代 瀬畠利章 高田玲子 杉本敏宏
 
八海山(ハン・テングリ訓練)での写真
 
コギ池 8:20 コル 11:40
女人堂 9:15〜 9:25 千本桧小屋 11:55
薬師岳 10:35〜11:30    
 
19900319 八海山(ハン・テングリ訓練) ルート図
 
 雪の朝。八つ峰を越えられるかということで出発。昨日の踏跡はすっかり消えている。すぐに登り。右に巻いてぶな林の中をトラバース気味に登る。稜線に出て、雪面を直登すると6合目、女人堂はすっぽり雪の下だった。
 
 少し下り、複雑な尾根を右から回り込むように登ると薬師岳の頂上に着く。雪の中から如来像が頭を出していた。さて、広い頂上で降り口が見つからない。北東側に雪庇が張り出しているようだが、どこもかしこも真っ白で、かいもく検討がつかない。暫く降り口を探して右往左往。
 
 突然、雲が切れ、対岸に千本桧の小屋が姿を現す。まさに天の助け。降り口を探していたところがかなり下の方であったことがわかり、左への雪庇の張出しのすぐ近くから下りるようになっていた。ときどき雲が切れるもののほとんどが真っ白な中を、まず、近藤氏がザイルを付けて偵察がてら下りる。コルまで下りて、安全を確かめて、登り返してくる。換わって小生がザイルを付けて下りる。約25mか。5m位下りると一段テラスになっていて、そこから左にトラバースして、15m程下ると、コルの底に着く。
 
 全員下りるのを待って、小屋を目指して登る。まだ、大部分雪に埋まっている小屋を右手から回り込む。2階の窓が足元に見えるのを掘り出して、中に入る。
 
 少しづつ天候は、快復してきているが、八つ峰を越えるのは、無理と判断し、今日は、ここにやっかいになることにする。
 
 時間があるので、自己紹介やら高所登山の用具その他についていろいろ話をする。
 
 4時に取った天気図では、気圧の峰が移動してきて、それが雲の切れ間を作っていたことがわかった。少し風が強いがすばらしい夕陽が沈んで行った。

 
18日 19日 20日 1990年の記録