2013年09月09日
白馬岳
蓮華道を登る
単独
 
白馬岳での写真
 
蓮華温泉 5:58 小蓮華山 11:30-11:40
天狗の庭 7:54 三国境 12:14-12:30
白馬大池 9:17-9:43 白馬岳 13:22-13:33
船越の頭 10:30-10:38 白馬山荘 13:41
 
20130909 白馬岳 ルート図
 
 すがすがしい朝でした。昨夜よりも車の数が増えていました。朝食はおにぎり。

 
 単独行の中年女性と歩くことになりました。「どちらまで・・?」「今日は白馬までです」「明日は?」「朝日に回ろうかと思っていますが・・・」「この時期、ほとんど人に会いませんね。いいところですよ」「どうしようか迷っているんですよ」

 夏の花が終わり、山はもう、秋の装いを始めています。夏ならば高山植物でいっぱいの天狗の庭も、今は枯れた葉が埋めています。いつもながらの唐松の造形美を堪能しました。
 安山岩が道を覆うように出てくると、もう白馬大池は間近。

 
 白馬大池の草原は、チングルマの巻き毛で覆われていました。これだけ多いと圧巻ですね。大池は、風がなく、鏡のような穏やかな水面でした。栂池方面から登ってきた人やここで引き返す人もあり、それなりににぎわってはいますが、それでも総勢10人程度。小屋の従業員が忙しく働いていました。インスタントコーヒー、1杯100円。

 
 大池からは森林限界を超えた稜線歩きです。船越の頭。以前はこんな標柱がなかったような・・・。そして小蓮華山へと緩やかな登りが続きます。
 小蓮華山2766mは、新潟県の最高峰です。「小蓮華山というから、大蓮華山もあるんかねえ」とは、関西人らしき4人組。
 三国境は「みくにざかい」と読む人が多いようですが、SANGOKUXAKAIと書いてありましたから、「さんごくざかい」が正解。「しろうま」が「はくば」になったように、読み方はどんどん変わっていってしまうようですね。寂しさを感じました。
 ここから見る鉢ヶ岳、雪倉岳の稜線とその奥に続く朝日岳が好きですね。

 
 さあ、白馬岳の頂上まではもう一息。若干の岩陵を登りきると、頂上へと続く緩やかな登りになります。
 折角の頂上ですが、雲が覆っていて、目の前の旭岳を除いてほとんど見えません。

 
 指定された部屋は、8畳間。夏のシーズン中ならばぎゅうぎゅう詰めになるのでしょうが、今はゆったりです。棚の上の枕は16個ありましたが、今日はここに3人(まあ、後で一人加わって4人になりましたが)です。何とも豪華。夕食の時の人数からするとこの日の宿泊客は50人ほどだったでしょうか。

 
 夕食までの間、レストランの窓際に席を取り、生ビールを飲みながら白馬鑓が岳の雲が切れるのを待って写真を撮りました。雲海の上を湧き上がってきた雲が風に流されて山を覆ってしまうのです。

 
 同室になった3人ですが、一番先に入室していたらしい人は、同年代で関西の人です。結構登っているような話しっぷりですが、あまり詳しくはないようです。
 先客のもう一人は神奈川県に住んでいるそうです。ちょっとすごい登り方をしています。「1等三角点の山を制覇する」のが目標だとか。それで今週は、9日に家を出て9日は白馬岳。10日に下山してその足で11日は妙高山に登り、12日は苗場山、13日は岩菅山に転進し、14日四阿山、そして最後15日に草津白根山に登り、16日に帰宅するというのです。来週は休養で、その次の週はまた5座か6座連続して登るのだそうです。
 この二人は猿倉から大雪渓を登ってきたのだそうですが、「雪の上は歩かず、ずっと土の上でした」「葱平の上でちょっとだけ雪渓を渡りました」と言っていました。明日は大池から栂池へ降りるそうです。
 最後に加わった人は、部屋に入るなり就寝。夕食は吐き気がして食べれなかったようで、どうも軽い高山病のようです。

 
 小屋の若いスタッフに「蓮華鉱山道の状況を教えてもらいたい」と聞いたのですが、「どこの道ですか?」「三国境と鉢ヶ岳の鞍部から蓮華温泉へ下る道です」「そんな道があるんですか」と、らちが明きません。「川に何本かの橋が架かっているのですが、最近の雨で流されたりしていると渡れませんのでね」「そんな道があるとは、知りませんでした」「地図にもちゃんと載っていますよ」「アッ、ほんとだ」

 
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