1992年12月31日
南アルプス蝙蝠岳
(2日目)
 
 
田代発電所 7:25 二軒小屋 14:15
転付峠 13:05    
 
 
 テントを撤収し、持参した握り飯などで朝食を取って出発。道は、内河内に沿ってつけられている。越後人から見ると、雪のない冬山というのはどうもしっくりしない。落ち葉を踏みしめながら、緩やかな道を登っていく。川には、幾つもの滝がかかり、すばらしい景観を見せてくれる。険しいところには、金属製や木製の桟橋がかけられていて、よく整備されている。発電所の保守点検の必要性からか。
 久しぶりの重いザックに喘ぎながら登る。取水口があり、さらに左から保利沢が合流する。ヨモギ沢とアザミ沢の合流点から、道は沢から別れ、尾根の急登になる。途中で休んでいると、青年が追い越して行った。その後からもう一人やってきて、しばし閑談する。彼は、千枚岳から荒川岳だそうだ。高度をあげるに従い、少し雪がでてくる。水場があり、小さな小屋がある。富士山が中腹に雲をたなびかせて雄姿を青空に浮かび上がらせている。
 転付峠。この頂上稜線には林道が走っていて、がっかりさせられる。東に富士、西に塩見、荒川、赤石と眺望はいい。
 せっかく登った600mを一気に下って、二軒小屋に着く。先客あり。先ほどの青年一人と、早大HCの三人。小屋の中の地図を見ると、この大井川上流流域は、東海ホォレストの私有地になっている。静岡県全体の5%程か。
 小屋で暖かい一夜を過ごす。
 
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