まだ暗いうちに小屋を出る。造林作業道路を行く。すぐに千枚岳への道が別れる。道路は、塩カルを撒いた後が再凍結してつるつるしている。池田が足を取られて転倒する。 |
取付に着くが、まだ暗いので工事現場の方に行って見る。誰もいない現場にこうこうと明かりがついている。その中にリフトが延びているのが浮かんで見える。 |
東の空が白みかけてきたので登り始める。稜線まで約300mの急登。何回かのアップダウンを繰り返す。狐が罠にかかって死んでいた。作業員が仕掛けたのだろうか。1700mもの尾根にクレーンが、ワイヤーが。水槽の工事。トンネルが掘られている。工事場につけられた急な階段を登る。まだ、転付峠の高さまでは、かなり差がある。 |
急登が続く。少しづつ雪がふえてくる。雪の上に動物の足跡。カモシカの二本爪。ウサギ、キツネの足跡。池田はリスというが、小さいのはテンのようだ。丸いツボ足はクマ? |
この登山道、木々に赤ペンキで印がつけられている。ナタメもたくさん残っているが、これは、整備される前の名残か。おかげで道を誤る心配はない。が、雪が多くなるに従って、数日前の雨だろうか、表層の雪が硬くなっており、そっと乗ってもズボッてしまい、たいへん歩きづらい。予想以上のアルバイトを強いられる。もう、徳右衛門岳だろうということで、格好のテントサイトを見つけ、設営する。 |