昨日の風は止み、台風一過の秋晴れの上天気だ。車道をぬう登山道は、あまり整備されている様子はなく、木の枝がザックに引っかかる。針ノ木雪渓の雪は、ほとんどない。
大きな沢を二つ渡り、湧水を過ぎ、しばらくして大沢小屋。「8月末日で終了」の張り紙があり、閉まっていた。人が少ないのだろう。雪渓の残雪の様子を書いた張り紙もあり、よく見て頭に入れる。裏のトイレを借りる。 |
しばらくして樹林を抜け、斜面のトラバースが終わると、広い河原に出る。左手奥から赤石沢が合流する。河原で動くものがあるので、よく見ると野猿だ。2頭の子猿を連れた夫婦猿が、木の実を食べている。右前方の岩の上にも数頭いて、ボス猿を先頭に数十m下の河原を下っていく。子猿がはしゃいでいる。 |
右岸に渡る。先ほど猿達が通った残雪を横切る。トラバース気味に右岸を行くと、「のど」。沢が狭くなっているところだ。立札があり、左岸に渡るように書かれている。高巻きルートがあり、上に鎖が光っている。沢の前方に残雪が見えるが、その下で右に抜けられそうなので、そのまま「のど」を通過することにする。残雪のすぐ下まで行って、左岸に渡る。水量が少ないので濡れることもなかった。この後、ガラ場登りになる。悪戦苦闘の末高巻きルートに出る。右手からマヤクボ沢が下りてくる。休憩。冷たい水で顔を洗う。 |
再度、右岸に渡る。もう残雪はなく、お花畑が広がる。ウメバチソウがたくさん咲いている。ウサギギクもまだある。雪が消えて間もないのだろう、春と秋が同時進行している。先ほど追い越して行った人が昼食をとっているのを見たら、無性に空腹感が増し、腹ごしらえする。 |
杉の丸太で整備されたジクザクの道になる。もう稜線はすぐそこだ。やっとのことで峠に出る。小屋の屋根に布団が乾してあり、アルバイトが挨拶する。キャンプ場に行って設営。 |
蓮華岳へ行くことにする。小屋に寄ってキャンプの手続きをする。 |
小屋の前から急登が始まる。約30分で2700mのピーク。二重山稜になっている左側に道がある。ガラ場の中には、コマクサの群落があり、この時期にもまだ、咲いているのがある。緩やかな稜線をたどって蓮華岳につく。3人の先客有。1時間ほど山の話をする。雲が覆い、真っ白になる。下る。 |
小屋で缶ビールを買う。550円也。テント前の陽だまりで開ける。水を買いに行く。300円/2リットル。 |
昼寝。4時半起床。夕食の準備。槍ヶ岳が浮かぶ。 |