| 快晴 |
| 足が冷たくて眠れず、こまった。4時起床。 |
| 防寒着、防風着、セーター、ゼルブスト、ライト、ピンフーなどをもって出発。 |
| 峠には役20分で着いた。峠に小屋がある。地図には載っていない(無名)。 |
| 先日の雨の時、このあたり雪だったらしい。新雪が20〜30pある。樹に触れると枝上の雪が落ち、首に入って冷たい。本谷山の中腹から塩乱れの右肩に富士が見える。権右衛門山は
トラバースして巻く。コルから樹林帯を抜けると雪がかたく固まっている。右側から強い風が吹いてくるのでヤッケをつける。 |
| 塩見岳の登りは、夏ならば何ともない所なのだろうが、雪が風で飛ばされ、岩が出ていて、かなり危険だ。 |
| 頂上付近からの展望が素晴らしい。富士はやはり日本一の山か。北岳が間ノ岳の横にそっと顔を出している。駒ヶ岳はとがったピークだし、その左には大きなカールを持った仙丈岳が腰をすえている。遠く、信越県境の山々から、白馬から乗鞍にいたね北アルプスの峰々。後ろを振り返れば、これから行く南アルプス南部の山々が、我々を待ち受けているかのようにそそり立っている。 |
| 一パーティが、農鳥方面から来たらしいトレースがある。4人パーティか。帰路、本谷山付近で出会う。 |
| 帰りはさすが、昨日の疲れが残っていたのと、今日の行動がすでに10q以上、7〜8時間にもなることから、足元がふらついてきた。危険なところでは、それでも体が引き締まる。 |
| 無事テントにたどり着いた。夕食時、河原が体の不調を訴える。明日は沈殿にする。討論活発。10:30寝る。 |
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| 以上 杉本 |
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| テントから首を出すと北に仙丈が。 |
| 峠に出ると目前に塩見、南に悪沢、荒川か見える。 |
| 権右衛門をぬけると、駒、北、間ノ岳が手に取るように近い。塩見の最後の詰めは嫌なガラガラの岩と雪質が悪いのと相まって、かなりキビシイ。頂上に出ると、思わず叫びたくなった。 |
| 富士の雄姿がそこにある。大きい、見事だ。やはり富士は日本一の山だ。目を180°回転すると、中央、北アルプスが全望できる。妙高・火打も見える。すぐそれとわかる姿で。 |