1974年12月29日
表銀座〜槍ヶ岳(2日目)
 
桑原巌、田中進、古木博明、杉本敏宏
 
松本 3:58 第一ベンチ 10:10-10:25
有明 4:21-4:40 第二ベンチ 11:10-11:25
第四発電所 5:10 合戦小屋 14:10
第五発電所 6:55-7:10 設営 14:40
中房温泉 8:45-9:30    
 
 3:58松本発の急行列車はひどい混みようだった。スキーヤーと登山者で通路も何もないほど。やっとのことで乗り込んだ。降りるのがまたたいへん。有明で下車したのはわずか4パーティ。後はどこへ行くのやら。だが、駅にはすでに何パーティか車を待っていた。登山計画書をだし、うまい具合に早く来た車に乗ることができた。
 道路凍結のため、車は一ノ瀬の第四発電所止まり。中房までは2時間ぐらいだろうと気楽な気持ちで歩き出したら、すぐ「8.1Km」の標識があった。暗闇の中を歩くのはいやなものだ。途中のトンネルなど何も見えない。結局、3時間半かかって到着。
 スパッツとアイゼンをつけて出発。陽も上がり、暖かい気候になってきた。すでにトレースがつけられ、道を間違う心配はない。急坂を第一ベンチまでゆっくりと登る。所々、シリセードの跡がある。よく、こんな急斜面を下りたものだ。第一ベンチでは水を飲みに行ってきた。
 第二ベンチからはしばらく平坦な道が続く。1時間ほどで、第三ベンチに着く。ここには、「合戦小屋まで1.3Km」の標識が立っている。
 樹相が変わり、針葉樹のなかに岳樺が混在するようになってくる。そろそろ合戦小屋だと思うが、なかなか着かない。休むと眠気が出て、居眠りをしてしまう。寝不足による疲労は大変なものだ。途中、下山してくる人に、「どのくらいか」聞くと、「まだ二時間くらいだ」という。もう30分位だと思っているものだから、耳を疑って聞き返したりした。
 やっとの思いで、合戦小屋に到着。すでに何パーティかテントを張っていた。疲れた身体にむち打って、テント設営。途中から降り出した湿った雪が、融けて身体中を湿らせる。気温も高く、バーナーに火をつけると、蒸し風呂のようだ。
 ご苦労様。カレーを肴に一杯。不足した眠りをむさぼるように補給した。
 
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