1974年12月31日
表銀座〜槍ヶ岳(4日目)
 
桑原巌、田中進、古木博明、杉本敏宏
 
大天荘 7:45 西岳ヒュッテ 14:05
大天井ヒュッテ 8:40-8:50 設営 14:50
西岳      
 
 小さな低気圧が通り過ぎた後、山はすばらしい天気が訪れる。朝から風は強いが、朝陽が雪煙を赤く染めている。4時起床。
 朝食を取り、テントから出ると、丁度、太陽が雲をかき分け、顔を出すところ。田中君がカメラをさかんに動かしている。太陽が昇ると、空はすっかり晴れ上がった。
 いったん、大天荘から頂上に登り、稜線づたいに下る。すぐ、下り気味のトラバース。他のパーティがザイルを出していたが、我々はノーザイルで行くことにした。北側の斜面なので、雪の状態は余りよくない。このあとはガラ場の下り。再び北風が強くなってきた。
 大天井ヒュッテは、陽だまりの中。風もあたらずポカポカ。夏道はトラバースしているが、冬は急登しピークへ。槍の眺めがよい。稜線の右側はすごい風だが、左側は打って変わって春のようだ。
 赤岩岳の凹地テントが3基張ってあった。細い陵を渡り、しばらく行くと、左手に西岳ヒュッテが見える。小屋の付近の雪を除いて、テントを張った。槍沢を下る人影があった。暖かいので、テントの前で写真を撮った。1974年よ!さようなら!
 
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