1967年03月20日−30日
戸隠全山縦走
 
信州大学上田山岳部
 
 昨年の春以来、私達の部では数回戸隠で合宿を行ってきた。そして昨年春本院ダイレクト尾根の第二登に成功し、今年は一応の区切りとして全山縦走を行った。
 戸隠は妙高山群と共に妙高火山群を形成し、郡界尾根(東山、堂津岳)乙妻、高妻、表山、西岳、一夜山より成る大きな山塊である。
 海底火山が隆起したものといわれ、郡界尾根西側や表山、西岳の東側は大きく崩壊し、反対側も急激におちこんでいる。岩質はもろく、集岩のため岩登りには適さないが、積雪期にはおもしろくなる。
 今まで余り知られず、観光地としてのみ栄えていたが、グループ・ド・モレーヌ(GDM)の奮闘により開拓されてきた。そして今年は雲稜、みどり等十数パーティが入山している。しかしまだ未踏のルートや稜、尾根が多く今後発展する余地が多く残されている。
 私達の部でも、さらに発展させていこうと考えている。この記録が今後の資料になれば幸いです。 
 
 概念図
戸隠全山縦走ルート図
 
 現在の地図で見ると(赤線=郡界・県界以外のルート)
戸隠全山縦走ルート図
 
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